いつのまにか連載終了していたモーニングの蒼天航路、
ラスト4巻分を一気読み。
思えばネオ三国志とかいうキャッチに惹かれ、単行本1巻発売の頃から
注目して読んでいた訳ですが、気づけばあれから10年近く経ってました。
洛陽の北部尉時代の曹操から事丁寧に描き上げ、
超人のようなトウタクや魔物にしか見えない呂布やら、
他の漫画や小説では例を見ない侠客劉備などなど、
読者層の"三国志を知ってる人間"を逆手に取ったような
ある種の破天荒さや正史を題材にした奇抜な観点が、
最後まで面白い作品でした。
最終巻に置いては、関羽を捕らえたとされる一点の正史の記述で
他にまったくの詳細が語られていない馬忠の解釈と、
ほとんどのメディアでは関羽の呪いで毎夜うなされて衰弱していく様が
書かれる曹操とはまったく別の、むしろ「これから死ぬぞ」と宣言して
遺書の作成を始める曹操と、相変わらずの蒼天節が光る作品として
良く幕を閉じたと言った印象でした。
恐らく後5年はこれを越える三国志作品は生まれない事でしょう、
これから三国志を知るぞ!って方にはトンデモ無くアクの強い作品ですが、
横山版やコーエーのゲームでひととり流れを知った人にはイチオシの作品です。
まだの方は是非お読みあれ。