動画で先に紹介してしまったので後手後手になるが、
手塚治虫 ビッグX 全巻読了。
60年代序盤のかなり古い漫画でありながら、
現代に至るまでのロボット作品に与えた影響の大きさを感じる作品です。
ビッグX自体は言うなれば巨大化して悪の組織をなぎ倒す
巨大化特撮のフォーマットで、
大きい者が大暴れする様を表現するために、
いかに迫力ある画に見せるか、その工夫のコマ割りや構図が
とても面白い。 これは当時のキッズも夢中になるだろう。
そして、敵が魅力的に描かれてるのがこの作品最大の魅力と言える。
メディアミックスの悪魔 で井上伸一郎も言及しているが、
本作に登場する敵組織が作り出した巨大ロボット V3 は
量産型という言葉こそは使われていないがどうみても量産型ロボット。
巨大で同じものを数揃えて圧倒して来る様は、
ガンダムやボトムズに大きく影響を与えてるように見える。
敵のキャラクターも、幾度となく登場するハンスは、
主人公と対となる存在であり、
違う道を辿ってしまった主人公のようであり、
物語上紆余曲折あって立場に浮き沈みがある。
現代に通用するぐらい濃厚なライバルキャラに仕上がっている。
更にスポット参戦の敵陣営のキャラクターの中には、
主人公に理解を示す者も多々登場し、
敵組織が一概に敵対存在を一貫するような単純ではないものに
なっている。
こういった敵の造形には一工夫も二工夫も施されているが、
主人公の造形がシンプルな勧善懲悪正義の味方なのが惜しい。
おまえ物分かり良過ぎだろう 無菌室で育ったのか!
と言いたくなるほどで、これはあとがきで手塚先生も
気に入らない点として挙げている。
このくされラーメン!!
初期はこんな造語を乱発してた。
今だからこそ使って行きたい このくされラーメン!!