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The friends of Ringo Ishikawa クリア感想

ネットもスマホも無い時代、
学生は何をして過ごしていたのか、それが、このゲームだ。

学校行って、授業受けて、バイトして、喧嘩して夜になったら帰って寝る、
そんな日常のルーチンを繰り返し、
お金がある時は、ビデオを買って来て鑑賞したりゲームやったり、
釣りなんかしてみたり。
自分なんかは全部通ってきた場面だ。
やる事が無くなると、本を読んだり、やっと勉強をはじめたり。
そうそう、この退屈と将来への不安とのせめぎ合い、昭和末期~平成っぽい。
令和の世もそういったものはあるのだろうけど、
人と常に繋がってる現代と違って、あの頃は、学校にいる時以外は
個人の時間だった。
このゲームは全くストーリードリブンじゃない。
イベントが無い膨大な個の時間をどう過ごすのか、
プレーヤーに委ねられる。
石河倫吾という個をプレーヤーが形どっていくのが本質であり、
ミニゲームやバトル、ストーリーですら枝葉の1つに過ぎない
と私は感じた。






石河倫吾には4人の友人がいる。
それぞれに抱えたものがあり、自分の生き方を模索している。
そして、最終的にはそれぞれの道へと過ぎ去ってしまう。
それまでに過ごしてきた仲間との時間、
屋上で卓球したり、ビデオ鑑賞したり、ビリヤードしたり、
カフェでだべったり、他校の学生と喧嘩したり。
それらの場面すべてが終わってみると
エモーショナルになる。




ゲーム最初の場面と最期の場面は対になってる。
そして、あの頃はもう二度と戻ってこないという
残酷な現実を最後に味わうことになる。
これはもう文学だよ。

ラストというのは、やはり大きなヤマを持って来て
カタルシスのために主人公が越えるべき強大な敵を
用意しがちになるが、このゲームのラストはそんな
エンタメではない。
そこがもう最高で、このゲームを忘れられない作品足らしめてる。

まごうことなき傑作でした。





by souka_t | 2025-02-01 08:08 | そこはかとなくゲーム系 | Comments(0)
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