Vチューバーの個々人が持つ配信哲学ではなく、
Vチューバーを視聴する側からの考察だ。
本書ではVを、配信者そのもののタイプ1
架空のキャラクター演じるタイプ2
そのハイブリッドであり最多数であるタイプ3に
分ける事から考察の旅が始まっている。
主にタイプ3を例に、Vと視聴者の間にある
虚構の共有する関係性に言及し、
Vのプロフ内容や配信スタイルがいかように
絡み合いながら虚構の関係性を増幅するかを
丁寧に考察している。
全体的に例が分かり易く、好意的に見れば
納得の範疇で、V文化の考察書としては過不足無い。
ただ、ライトサイドのみに焦点を当てているのが
気がかりであり、本書は全体的に性善説でできている。
視聴側におおよそべき論じみたスタイルを強要している
かのようにも読めた。(自分だけかもしれないが)
Vに限らず配信文化を考察するには、
暗黒面にも言及考察が及ばなければ、ちょっと
片手落ちな感はある。
ただライトサイドはかなりよくできた考察に仕上がってる。
Vを全く見ない私でも、ちょっとVと視聴者のフィクションを
共有する関係性はステキなものに思えた。