私はサンライズの作品の中ではゼーガペインとVガンダムがツートップで好きで、
何度もテレビ版を見返してるんですよ。
正直STAはちょっとキツいものがあったかな。
ファンムービーとしては満足なんだけど、
映画作品として褒められたものではないと思う。
上映映画というフォーマットで公開されたからには、
やはり一本の映画として見てしまう訳ですし、
映画としては、もう0点だよ。
事前情報いれてなかった自分が悪いといえば悪いんだけど、
最初の30分が総集編なのよ。結構な飛ばし方で総集。
これが辛い、初見でもこれ何が何だか分からないんじゃないかな。
ADPやTV版のカットを流用して上手く再構成した様に見えて、
ちょっと、これはいらんだろう感が凄まじい。
ダイナゼノンの映画はそういうとこすっ飛ばしてたから、
出来ない事は無いと思うんだけど、これは尺稼ぎに見えてしまうな。
後半の本編で真っ先に登場する新キャラ達オルタモーダの
魅力があまりに無さ過ぎる。これが本当に困った。
やっと話が進むと思いきや15分ぐらい退屈なんだ。
どうやらパチスロ版のキャラらしいが、これはいらんだろう。
PVで嫌な予感はしてたんだよ、あのPVの悪い予感全部当たりだよ。
オルタモーダが集団と見せかけて、一人が生み出したモノという設定が
更にトドメといわんばかりで、これ、前半にオルタモーダ側が
ガルズオルムに侵略される場面をちゃんと描くとかできませんでしたかね?
台詞だけで背景を語られても、何も同情も感情移入も出来んわけですよ。
ただ、記憶を失ったキョウと冬のサーバーは良かった。
ちゃんと考えれば予想できたギリギリの事前情報で上手かった。
そもそもテレビ版のラストでキョウは無事記憶の連続性を保って
実体化してるんだから、現実にいるキョウなワケないんだよな。
データ上の残骸から構成した幻体っていう、ちょっと、見てて
これをどう捉えたら良いかわからなくなった、この変な感覚は、
この映画の最もいいところで、そこをもっと突き詰めても
よかったんじゃない?
冬の渋谷サーバーは、のちに舞浜サーバーのサイクルを1年間に拡張する
補助として機能させたのは、10000点満点のSFであり
TV版ラストの補完でございました。ここは最高。
逆に個人的に最悪だったのは、オルタモーダの存在のために
多世界解釈を取り入れてしまった事かな。
ゼーガの設定的に凄いところって、安易な多世界解釈抜きで量子アニメを
やりきった事だと思ってて、ここは泥ぶっかけられた気分だったな。
やっぱいらんだろー オルタモーダ。
終盤はもう怒涛のファンサービス。
やっと面白くなるのよ、リョーコがゼーガでガルズオルムの残党を掃討をしてて、
後ろにはシズノ先輩が乗ってるとか、スパロボか同人でやったら拍手喝采な要素。
ファンとしては楽しい。だが、これは映画だ、映画として面白さに繋がってるか
と言われればNOだ、アクションシーンでまくしたててメデタシが許されるのは
東映漫画祭りだけだぞ!! シズノ先輩に幻体のキョウを当てがって
シズノハッピーエンドに仕立て上げたが、それは確かにシズノ先輩が
好きなファンは喜ぶかもしれん。けど、それはゼーガペインか?
想いと痛みを最後まで貫いた最高のテレビ版ラストを飾った
ゼーガペインか? 記憶を失ったシズノ先輩はそれだけで最後の余韻であり、
何かの引っかかりであり、ゼーガのその後を10人10色妄想させる要素で、
ここに安易に答えを付けたのは、ちょっと、俺はダメだったな。
キョウがどれぐらいかかってリザレクションシステムを完成させるか、
リョーコの子はキョウの子なのか、この辺りにまで及ばなかったのは、
最低限貞節を守ったように見えた。
申し訳ない、ゼーガガチ勢が故に本作は手放しには褒められない。
ADPは半総集編なのにあんなに面白かったのになー
人類の廃棄データをガルズオルムの月面基地にぶちあてるシマ司令の
手に汗握る決断だけで10000000000憶点だったよあれは!!!!
どうしてこうなった。
謎のヘッドホンの娘、どうせそれ使って次回作やるんでしょう、
俺はもういいかな。