
仲間を連れて品川の遊郭で堂々と無銭飲食や豪遊して、
自分だけ居残って更に勘定をごまかし続ける噺。
主人公の小賢しくろくでなしなところが最高に滑稽で良い。
遊郭での振る舞いが非常に遊び慣れた感じので楽しく、
料理を「こてもりにしろ」とか芸者を「おペンペンが上手なやつたのむ」
とか、いかにもな言葉遣いやその勢いが軽快で聞き入ってしまう。
勘定のごまかし方も豪快で面白かった。
品川宿場の遊郭を舞台としてる古典落語のわりに
サゲが分かりやすかったと思いきや、
ライナーノーツによれば、この噺の本来のサゲは違って、
時代と共にわかりやすいものに変えられているとのこと。
なるほど、サゲ自体も時代の流れで変えられていくんだなと。
他の噺家の同じ噺を聞く楽しみが増えるね。