
中島らもさんの短編集です。
少年よりも少年ハートを持ついろんなお父さんを書いた短編集で、
どの話も趣があり良かったです。
自分などの父親は、
商売柄わりと誰にもフレンドリィでありながら、ユーモアがなく、冗談が通じず、
よくわからないことで怒る
といった、外面や形だけの面白味のない、子供からすれば退屈な人だったので、
本書にでてくる奇行じみたことを突然やってしまうようなワクワクする父親
というものに大変憧れを抱いていたものです。
そういった憧れというものはそのままなりたい大人というものに
直結するもので、これら短編集は当時の自分のような子供らが
思い描くような父親像であるとともに、成人男性なら意外と誰しも奥底に
ある変わらないものをよく描いているように思えました。
そう。男性というものはびっくりするほど中身が変わらないものなんです。
登場人物は毎度破天荒ながらどれもイイ話でまとめられてました。
なかなか良書です。
男性はよほどこじらせてない限りは多くの共感を覚えると思いますが、
あえてこういうのは女性が読んでみるといいと思います。 男ってこういうもんすよ