桂一門の次は古今亭一門を攻めてみるかってことで、
古今亭志ん朝をセレクト。
■お見立て
女郎の常連があまりにしつこいものだから、
取次ぎ役に一芝居打たせてお帰りいただこうとする噺。
なかなか退かない常連男に対して取り次ぎ役が大奮闘。
モチーフは間違いなく江戸時代とかなんだけど、
ここ数年だけでもこのキャバクラ版やメイドカフェ版など
似たような話をたくさん聞く。そんなに昔からこういうことがあるとなると、
ある部分では人は変わらないんだなと、しみじみ思います。そんな噺です。
■火炎太鼓
文治師匠の火炎太鼓も聴いてるので、これで火炎太鼓2人目。
同じ噺を別人で聞き比べることをいずれやってみようとは思ってましたが
早くもその時が。
導入の小話では、文治師匠が当時のトリビア的で
志ん朝師匠は体験談的な親しみのある感じ。
導入部からしてどちらも甲乙つけがたい。
本編の話のテンポが聞きやすいさでは志ん朝師匠、
各登場人物の演じ分けでは文治師匠が良かった気がする。
これまた甲乙つけがたい。
それぞれに良さがあったと思う。落語は奥深いな。
はじめての志ん朝師匠でしたが、
なかなか聞きやすくて良かったです。
違う音盤があればまた借りてみようかと。