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アメーバピグの約半年間08
■#08 ピグホストクラブ■

【蘇州の歌う海賊】も落ち着き【クリア目標】も定まりました。
もはや日が過ぎ行くだけでアメポイントが多く溜まり、
順当に行けば1ヶ月半の後にアガリとなります。

約束された終焉があるというのはそれだけで気が楽ですが、
見聞を広めるという当初の意気込みを考えれば、
少しヤンチャをしなくてはこの企みが成功とは言えません。

そこで、私はピグのシステムの1つ【イベント】というものに
目を付けます。これはピグユーザーが自分の部屋で行われる
集まりに名前をつけて公開するもので、たとえば
"アニメ好き集まれ"とか"ピグトモになってくれる子きて"
など一定のニーズや趣向を煽るものが多く存在します。

まず目に付いたのは【イケカワ通す】という部屋。
考える前に飛べと言わんばかりに、とりあえず参加してみると・・・
奇妙な構造の部屋が広がっています




上の図でお分かりいただけるでしょうか。
例えるならば、文化祭でオバケ屋敷を作るために
教室の一角を机でバリケート状に積むような感じです。

これは家具のイスを操作することによって、
部屋の奥への進入を制限しているのです。
イスの前には部屋の主が立ち、
行列を作るピグ1人1人をチェックしています。

「はい、きみかわいいから通ってよし」

「うーん、まあ、君もいいや」

「あ、君は駄目、服がダサい」

「君はかわいくないから駄目」

「イケカワ理解してる?顔変えてきてね」

まさに、俺はカリスマピグユーザーだと言わんばかりの大岡裁き。
基準があるというよりは、彼の趣味で人を分け隔てているのです。
なんとも愚かしく、それでいて、世知辛いインターネットなのでしょう。
私の中に過剰な侮蔑が湧き上がると同時に、過剰なる興味が沸き上がります。
このヒゲオヤジ顔をあの大岡越前様はいかように裁決なされるのか。
次々と中に入る者と部屋を去る者を選別される中、
いよいよ私の番です。私は天を指し

「見よ過剰なるを贈与する我らが生命の源を」
「だが神は死んだ!」

「はい、ヒゲは駄目 次の人ー」

ツァラトゥストラは没落した。
【部屋を追い出す】という部屋主ボタンがあり、それを押されます。
私は一瞬にして出入り禁止処分となりました。
なんとも傲慢な部屋主であろうかと思うかもしれませんが、
それ以上に、おとなしく並びおとなしく去るピグユーザーの
薄気味悪さの方が際立つのです。
あの部屋主は自らの趣向だけで固められた"美しく完全なる世界"を
作り上げることに過剰なるを費やしているのでしょう。
好きなキャラクターグッズを買い揃え並べることとなんら変わりが無く
理解し易いことです。ただ、そこに揃えてあるピグ人形群には
人の意思が組み込まれてはいます。
取り揃えられる人形の気持ちは到底理解しかねます。

"収集家の人形になるべく時間を費やす愚衆"
こう書くと、なんかカッコイイのがイヤです。
大変愚かな場面を見てしまったと後悔する反面、
私はあの過剰なる者の前で陽の偉大さを説いたという優越感と共に、
次なるイベントを探しました。

【ホストクラブ"Kanata"スタッフ募集面接】
このタイトルだけでぞわっとくる薄気味悪さはどうしたことでしょう。
いかなくてはなるまい 堕落の巣へ
いかなくてはなるまい 愚者の宴に
いかなくてはなるまい 超人を説きに
私は吸い込まれるようにそのイベントへ参加しました。
そこに広がる新世界は




上の図でお分かりいただけるでしょうか。
例えるならばキャバクラのような感じです。

これは家具のイスを操作することによって、
部屋の奥への進入を制限しているのです。
イスの前には店員が立ち、行列を作るピグ1人1人を
振るいにかけるためにチェックしています。

「はい、あなたは良いです。奥で面接を受けてください」

「あの・・・スーツ(有料アイテム)はありますか?
うちはスーツが無しでは採用しませんので・・・」

「あ、あなたは顔をどうにかしてください。
清潔感のある感じにして出直してくださいませ」

「アクセサリのコーディネートがダサいですね。
ちょっとどうにかできますか?」

「ホストクラブですので・・・もう少しカッコイイ感じにできますか?」

まさに、俺はカリスマピグユーザーだと言わんばかりの遠山裁き。
基準が分りやすく、現実のホスト基準で人を分け隔てているのです。
なんとも愚かしく、それでいて、世知辛いインターネットなのでしょう。
私の中に過剰な侮蔑が湧き上がると同時に、過剰なる興味が沸き上がります。
このヒゲオヤジ顔をあの遠山の金さんはいかように裁決なされるのか。
次々と中に入る者と部屋を去る者を選別される中、
いよいよ私の番です。私は愚衆を指し

「ああ、私は愛する。強き感情に富み、知識乏しき者を」
「その感情によって没落する者を!!」

「あの、スーツが無いならお帰り下さい」

ツァラトゥストラは没落した。
既に不採用は分っていて、むしろ採用されたら困っていたでしょう。
私の興味はここでの活動に無く、この第一関門の奥で繰り広げられる愚事。
個室で1対1となった面接官の店員と選ばれしピグユーザーの会話に
私の興味は釘付けとなった。

「スーツは問題ないね、他にも服ある?」

「はい」

「毎日出られる?うち遅刻はペナルティだから」

「はい、毎日出れます」

「接客はできる?言葉は選んでね」

「はい、敬語できます」

「ケータイとPCのアドレス教えて、緊急連絡に使うから」

「はい、メッセージで送りました」

「うち掛け持ち禁止なんだ。他にネットゲーとかクラブとかやってない?」

「あ、モンハンは駄目ですか?」

「ああ、それもやめて。うちは遊びじゃないから」

「うーん」

「やめれない?それだと困るな」

「・・・」


彼がその後どうなったか、誰も知らないー


この時の所持金480アメ
by souka_t | 2011-12-17 21:05 | 長期レポ | Comments(2)
Commented by まぼ at 2011-12-22 20:21 x
なにその廃ギルド面接こわい
Commented by souka_t at 2011-12-23 04:58
まさにそれ。ただしイケメンに限る!!
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