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アメーバピグの約半年間06
■#06 あんちゃんだってばよ■

【蘇州の歌う海賊作戦】中に出会った
面白い仲間のエピソードを紹介しましょう。

ある日、私はいつもどおり船の上で歌っていました。
すぐに駆けつけたのは仲間の航海士テヨン、
次に数学者ヨウスケ。2人とも礼儀正しき10歳の紳士淑女。
天下泰平の国策を大いに論じていると、1人の少年が
海賊船へと近づいてきます。
プロフィールを確認すると名前が"あんちゃん"と分り、
早速声をかける事に。






「よう、あんちゃん 久しぶりっ よくきたな!」

「あ?」
「だれ?」

いささか反応が悪い。
更にプロフィールを読むと、どうやらナルトが好きらしいと判明する。
私の得意な切り口でした。ナルトならば原作もアニメも一部のゲームも
押さえいるほどです。

「あんちゃんナルトすきなんか?」

「なんで?」
「好き」
「だけど」

あんちゃんの台詞が1単語ごとに途切れるのは、
小学生の特徴の一つであり、ピグ界では小出しで会話を
する者が大変多い。そして、それが鬱陶しく嫌う者が
大人に多い。私も正直鬱陶しいと思ってはいるが、
これだけは我慢するという自分ルールを定めていた。

「あんちゃんさ、マダラって本物だと思う?」

敢えてガチな質問をぶつけてみる。
私が小学生の頃、"アニメ好きの大人は所詮アニメを知ってる程度"
だと舐めてかかっていました。なので、ナルトファン界隈でも
当時2011年6月時点でガチンコの議論になっていた一件を振ってみます。
(12月現在はマダラの本物が出てきた)

「どいうこと?」
「マダラは」
「ほんもの」
「だろ」

まんまと食いつく。
キータイピングも早くなったと感じるほどで、
この話題への興味の大きさを感じます。

「ピアさんはマダラはニセモノだと思うね」

「なんで」

「暁のメンバーって覚えてる?デイダラとかサソリ」

「マダラ」
「なんでニセモノ」
「おしえろ」

「いや、教えるよ。その前に暁の特徴が重要なんよ」

「うん」
「暁は」
「分る」

「暁のメンバーに昔大蛇丸もいたでしょ」

「うん」
「いた」

「いいかい、1人づつ確認するよ」

「うん」

「サソリ、こいつは自分を人形にした永遠に生きるはずだった存在だ」

「うん」

「ヒダンはシカマルが知恵をしぼって戦った不死身の相手だった」
「カクズは複数の心臓を持っていて補充し続ければ不死身の存在だった」

「うん」

「大蛇丸は転生の術で永遠に生き続けるはずだった」

「うん」

「暁のメンバーは大抵共通して"不死身の理由"を持ってる」
「だけど、マダラを名乗ってるトビは"長生きをしている理由が無い"」

「あ」
「そうだ」

「ナルトの世界では長生きをするにはそれなりの理由付けがされてて、
案外アッサリ明かされる。長生きというくくりではもう1人特別な奴がいる」

「だれ」

「医療忍術の天才ツナデ」

「あ」
「たしかに」

「あの二人の長生きの理由はあっさり判明したけど、マダラは時代が違いすぎる。
一代目炎影の世代だからね。よほどの理由が今後明かされる可能性もあるけど」
「ニセモノであるほうが長生きの理由を出し渋る理由としては自然だと思うんだ」

「ふむ」

「そこでピアさんはトビの正体について仮説を立てたんよ」
「シャリンガンを持っているキャラで生き残っているかもしれない
奴が2人いるんだ」
「1人はカカシのシャリンガンを与えたヤツ」
「もう1人はイタチが"殺したことになってる"うちはシスイ」

「そうか」
「すごい」
「きづかなかった」

小学生相手に一方的にアニメのガチ語りをする私がそこにいた。
この後、あんちゃんとは意気投合し、あんちゃんから携帯電話の
番号を渡されるという驚くほどの信頼を得てしまいます。
(しかし、小4設定なのでかけなかった)
それから数日経って、ピグ世界のあんちゃんの部屋に招かれます。

「おじゃましますよ!」

「ピアさん おっす」

「やあ、きたよ。いい部屋だね」

挨拶もほどほどに、あんちゃんは唐突に語りだします。

「ピアさんは」
「なんでも」
「知ってそうだけど」
「格闘技は」
「わかる?」

「ほんのすこしプロレスなら」

「海外の?」

「海外って、WWE?」

「そうそう」
「しってるじゃん」

「ビッグバンベーダーとミステリオと、あとあのチャンピオンの人しかわからないな」

「チャンピオン?」
「だれ」

「なんて言ったっけ、ほら、トイザラスでサイン会とかしてくれる人」
「むっきむっきでさ、いいカラダしてて日本人の嫁さんもいる」

「???」

「あーわかった、バディスタだバディスタ」

「!!!!」
「おれ」
「バティスタと同じ」
「国で生まれた」

「え?」

「おれ」
「フィリピン人」


衝撃の展開でした。彼は日本に移住してきた人でした。
そして、この後に彼はキックボクシングの少年ランカーであり、
夢はバティスタのようにWWEで活躍することだと語ります。
これがピグ界において最初の驚くべきイベントでした。
by souka_t | 2011-12-13 18:40 | 長期レポ | Comments(2)
Commented by 911 at 2011-12-13 23:29 x
挿絵ありがとうございます。
小4設定にしては博学すぎることに皆気付けよ、と言いたい(笑)
Commented by souka_t at 2011-12-14 23:30
始終ニヤニヤしっぱなしでした。
たまーに用心深い子が身長とか体重を聞いてくるけど、
それもてきとーな子育てブログやら保健体育サイトから
データを持ってくるんで余裕ででした。
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