■#05 特徴■
庵を出て早1ヶ月が経とうとしていました。 【蘇州の歌う海賊ピアさん】も少なからず定着し、 日課のように船上で歌うアクションをはじめると 「あ、またあのおっさんがいる!」 といった具合で即座に反応がある程です。 1日1時間にも満たない活動でありながらも、 人の流れを押さえるこのポジション取りが功を奏し、 数にして200~300人以上のピグプロフィールを観て きました。その中にピグらしい特徴と思える部分を 箇条書きしておこうと思います。 ・小学生が多い 小学1・2年はわずかではあるが確実に存在する。 小学3・4年はかなりの数が活動している。 小学5・6年は5人に1人はこの年齢層と言ってもいいほど遭遇する。 ・主婦も多い 前述の小学生が多いカラクリと直結する原因がコレ。 母親が子供に同じアカウントで遊ばせている場合が多い。 "ママに教えてもらったピグをお友達にもやらせる" この伝手で小学生ユーザーが爆増しているというのが 私の結論です。後のエピソードでこのカラクリが 激論の材料となります。 ・ジャンプアニメ大人気 土曜朝・日曜朝アニメ特撮を常に押さえてる私は、 この低年齢層ひしめく界隈においても話題のセンター を余裕で取れるであろうと過信していました。 しかし、予想に反してプリキュアとライダー・戦隊は そこまで人気では無いのです。それらを見る層は 入学前の児童であり、むしろ話せるのはお父さんお母さんと 趣向が偏った私のようなキモイ大きなオトモダチの方です。 テレ東のゴールデン枠は今も健在で、ジャンプアニメこそが アニメっ子の話題の中心なのです。 私見ではありますが順位はこのような感じかと思われます ワンピース・銀魂・ブリーチ=ナルト・スケットダンス=トリコ スケットとトリコはまだ新しいという事情もあり、 伸び代は大きく感じました。「トリコ見始めたけどおもしろいね」 という言葉をたくさん見ます。 ・テレビゲームは思ったよりやらない ウィーorプレステ3の所持者が圧倒的に多かったです。 大抵2~3本のソフトを熱心に遊んでやらなくなるそうです。 ウィーで言えば、マリオとどうぶつの森をやってやらなくなる。 プレステ3は面白い事にGTA4をチート使って遊び倒して飽きた という尖ったお子さんが多く、その後は家電化だそうです。 継続して月1~2本を買い続けるというのは意外と稀で、 テレビゲームよりピグで遊んでいた方がお金がかからないし 人とお話ができるという理由でやらなくなったという意見を これでもかというほど聞きました。これが後に衝撃を受ける 展開に繋がります。 ・ユーザーによる無課金差別 これは目からウロコでした。 派手派手にピグをデコレートしている課金ユーザーが 無課金のユーザーを見下す言動が目に付きました。 「しょせん無課金だろw」「無課金の奴って生きてて楽しいの?」 こういった煽りがまかり通る世界なのです。 ・外見的差別が存在する 前述の無課金差別に繋がる事項です。 ピグは基本パーツならばほぼ自由に顔を変えられます。 多くのユーザーはなぜか"自分の顔に似せてピグを作ります"。 すると、"ピグの顔=実際の顔" という固定概念がもれなく 定着する訳です。私の場合はかなりくたびれたおっさんを演出 しているので「おっさん50歳ぐらいかと思ったw」と何度も 言われました。それならまだしも、ピグには【イケカワ】という ジャンルが存在し、イケててかわいい人たちだけでフレンドの枠 を作るという方も多いのです。そのイケカワに私のようなおっさんピグが 踏み込むと、ここに書けないような酷い罵詈雑言が飛び交います。 このエピソードは中盤のヤマなのでお楽しみに。 ・AKB48の絶大な存在感 圧倒的です。AKBを知らなければ変人扱いされるレベルです。 私はAKBの名前が未だに1人も分らないので、終始驚かれます。 いつのまにやら小中高生の間では常識になっていたようです。 というよりもテレビの力が未だに大きいと感じました。 この反組織にハロプロヲタが若干名ピグに存在します。 彼らとの心温まる交流に関しては後のエピソードで。 ・同行の志が集まるコミュは機能していない ピグには○○同盟やら○○地区の集いなどのユーザー間で 作れるコミュが存在します。これを立てると専用の部室と 簡易掲示板が与えられます。しかし、ピグユーザーは 継続的な活動ができる人が少なく、どこも入団の一言 挨拶が羅列してあるだけで機能していません。 この機能に気づいた時私は、近所関連のコミュを漁って 近くのユーザーを探してみようと行動しますが、その話もまた 別エピソードで。 ・共通テンプレのような会話 「としいくつ?」 「どこすみ?」 「彼女いる?」 「へえ」「まあ」「そう」 驚くほど初対面にはコレがテンプレ。 それと、低年齢ほど文をやたら区切ってフキダシに出すので 気の短い人が長くやりとりしているとイライラします。 厄介な事に小分けしてくる相手も気が短い場合が多いです。 なのでプロフィールに"子供お断り"という一文がやたらに多い。 気持ちは分からなくも無い。 ・外国人の存在 たまに外国人も見かけます。 台湾人が多めで、もれなく銀魂ファンでした。なぜ!? ・ボーカロイド大人気 驚くほど低年齢層にボーカロイドが浸透しています。 プロフィールに"好きな曲 ボカロ"という表記が かなり多いです。AKB・嵐・少女時代と来て 次に多いのがボカロぐらいの順位です。 男性にはミク、女性にはリン&レンが人気で、 支持する人の層は小学生高学年から中学生と 若干高校生。最も多いのは中学生です。 新しい文化が着実に育まれている印象でした。 大学生以上ともなると冷静で、ピグは仮想空間ということを 前提に仮想スローライフを享受している傾向が強く、 小学生や中学生の低年齢層ほどピグを現実社会のような 感覚で楽しんでいます。特に後者は興味深くあり滑稽でもあり、 時折薄ら寒いものを感じる事がありました。 このレポートは、その薄ら寒い感覚を示すものと捉えて 読み進めていただくと大変考えさせられるものになると思います。
by souka_t
| 2011-12-13 18:36
| 長期レポ
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