第54回芥川賞受賞作品。
全編に渡る諦めムードは戦時末期を舞台にしている
だけのことはある。
疎開し、父を失い、空襲に合って家財を失い、
そこから母が自殺してしまうという何とも救いの無い話で、
東北などの情景描写は凄く美しいのだが、
内容に関しては全編に渡って首を傾げる。
厳格そうな母があっさり自殺してしまうところなど、
本当に訳が分からない。何か深い意味があるのかと
考察しようにも本当にあっさりしているのでなんとも。
受賞の理由がちょっとわからないが芥川ワースト
というほどでもない。実に微妙な一編。