「ほっ」と。キャンペーン
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ロボットと帝国(下)


アシモフ・ロボットシリーズのラスト。
上巻から続き、事件が本格的に始まるのがこの下巻。


上巻で不可解だった相手の行動や思惑が、
この下巻の冒頭からその相手の視点となり、
次々と回答される展開。俗に言うザッピングな話の造りになってる。

スペーサー側の企みと、ダニール&ジスカルドの推測が
交互に進む話はそれだけで面白く、
中盤最大の盛り上がりどころでは、いよいよダニールが
新たな原則を編み出すという熱い展開。
鋼鉄都市からはじまり、このロボットと帝国までに至る
まさに集大成な発芽はなんとも感慨深い。

これまた今回もラストで驚愕の結末があって、
それが銀河帝国シリーズに見事に繋がるところなどは
お見事としか言いようがない。

しかし、惜しむらくはスペーサー側の計画かな。
執筆順からしてファウンデーションの彼方の時点で
伏線が張られてて見事ではあるのだけれど、
発案者の計画では150年かけて成果を収めるって
気が長すぎだろう。スペーサーが長寿であること抜きにしても
計画の協力者が逸る気持ちも分からないでもない。
あと、計画について語られる場面
「地球がユニークであるのは、第三のー」
といやらしく寸止めで内容の断片を示すところ。
あれは地球のユニークな衛星である月を利用する
なにかしらの計画かと思って大仕掛けを期待してしまった。
星継ぐの読みすぎだなー。
実際の計画も小型核反応増強装置というSFがジェットを
駆使するとはいえ、ちょっと地味すぎたのが残念。
やりとりの内容は十分面白かったからよかったけど・・・。


これでようやく長編ロボットシリーズコンプ。
短編のミラー・イメージはどうしようか考え中。

いやはや、素晴らしい長編だった。
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by souka_t | 2013-05-31 00:19 | 文学 | Comments(0)
増産中


ラウンドテーブルに出してる攻城ペンギンとれーすふぉーウサギの
ストックが無くなったので、急遽増産中です。
GM2013の新作・ウサギの騎士団とペンギンの軍隊も
取り扱ってもらう予定です。
ゲームマーケットに来れなかった遠方の方など、
この機会を是非ご利用ください。
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by souka_t | 2013-05-29 07:46 | 同人ゲーム制作 | Comments(0)
2013.moon_up_21
日々からくあり
常にからくあり
最後までからくあり



■すこびる辛麺

ゲキカラインスタント月間も涙の最終回。
ラストを飾るのは、一平ちゃんとチャルメラで有名な明星からすこびる辛麺!

明星といえば、小~中学生の頃にインスタント麺は一平ちゃんしか食さない
一平ちゃんを食べるために生まれてきたような一平ソムリエ君が友人にいました。
「悪くはないが、常にこってり系はどうよ」
と周りの意見は一致して彼を諭したものの、終ぞ大学進学以降に彼と
会わなくなるまで彼が一平ちゃん以外のラーメンを食している姿を
見た者はいませんでした。

彼の代表的な一平ちゃんエピソードを1つだけ語りましょう。

あれは高校時代でしたか、
ショーナンロケッティアズの前身の更に前身ともいえる
サバイバルゲームチームの頃ですな。
その頃は最大50人という規模に膨れ上がり、神奈川でも屈指の
所帯をもったチームでした。その中の中核ともいえる腰越衆・大船衆・町田衆
のうち、町田衆のリーダー格が一平ちゃんソムリエでした。
ある日、チーム内の数多いレクリエーションの1つとして、
「究極vs至高ラーメン勝負」と名打った、明らかにおいしんぼの影響を受けた
お料理対決ごっこをすることになりまして、なにを当時血迷ったか、
誰かの家のキッチンを借り切るわけでなく、道具持込みで野外、
しかも、我々の秘密花見スポットである目白山下龍公園で決行となりました。
記憶が確かなら4チームに分かれて材料と機材を持ち込み
料理対決をはじめたかと思います。
1チームは、財力に物を言わせ豊富な具財で肉ラーメン。
もう1チームは、奇をてらったかヘルシーな野菜ベースの牛乳スープラーメン。
私のチームは確か魔法瓶を駆使した驚天動地の方法で作成したラーメン。
それぞれ3者3様の異なる料理思想で挑む対決の中、
町田衆はひたすらコンロで湯を沸かしつづけるだけ・・・
そして、サバイバルゲームチームの代表に採決のために試食してもらう前の食前プレゼン。
彼は驚くべき行動に出ました。

「皆さん、それぞれに最高の業を注いで挑みまするこの一戦」
「無論、この私も最高の一品を用意し、この戦いに望む所存です」
「では、ご覧に入れよう」
「私が思うこの世で最高に美味いラーメンは」

彼は高らかに未開封の"一平ちゃん"を掲げました。
町田衆の仲間たちは湧き上がった湯を注ぐ簡単なお仕事をこなし、
チーム代表の前に差し出されます。
そう、彼はラーメン勝負においても、自らの信念を曲げる事はなかったのです。
無論、手法を凝らし手間を賭け資金をかけた他チームからはパッシングの
嵐です。やる気あんのかと野次られるわけです。
もちろん彼はボロ負けです。しかし

「最高の場で、"私が思う最高の一品"を出した」
「それで満足だ」

と会合が終わるまで誇らしくありました。
ドヤ顔という言葉では片付けられないほど
勝ち誇った彼の顔を、私は未だに忘れていません。


しかし、今回紹介する一品はやきそばなので
一平ちゃんとはまったく関係ありません。


煽る煽る、煽りおるわっ!
大辛以上の激辛、ゲージが火を噴いておるわっ!


激辛業界の人でなければまったく馴染みがないと思われるスコビル値。
その説明が表記されています。

要するに戦闘力!


推定スコビル値500
最高級のデスソースが1200000ぐらい。
デスソースは瓶1本分の数値だから比較は難しいところだが、
インスタント麺のセットについてるスープ子袋の中身と考えると
結構な数値。
ちなみに世界一の辛いソースは7000000で
指に垂らしてほっておくと火傷するレベル。やばいちょっとおかしい




明星やきそばの容器は注ぎ口を半開きさせて、
湯捨て口は反対側にあるタイプ。
ぺヤングとは違った設計思想が伺えます。

オプションはスコビル値500相当の激辛ソースと粉系のふりかけ。
具財を捨てて辛味調味料のみで辛さパラメータ全振りという
潔さが好印象です。こうでなくちゃ!


いざ試食!

一口二口ではたいしたことはない。あっさり食べれてしまう。
なんと拍子抜けな! いっそデスソースを足してやるわっ
と勝ち誇ったその瞬間。
突然ぶわっと舌が燃え上がり口内に火の粉が飛び散り、跳ねる。
潜伏型か・・・
このタイプは久しぶりだ、きたぜ、きやがった、首元からぶわっと汗が噴いて、
次第に頭に震えがくるこのヤバイ感じ。

ロックだ

こいつはロックだ。
しびれるほどにロックだぜ。
熱と刺し辛の二段攻め、
俺は救われた!
人を救ってこそロックじゃん
スコビル辛麺じゃん
ロックじゃん
辛いじゃん
うまいじゃん
明星やるじゃん
ロックじゃん
でも辛いじゃん
けどそれがいいじゃん
むしろそれがいいじゃん
ロックじゃん
でもやきそばじゃん
辛ければいいじゃん
むしろ辛くないとだめじゃん
ロックじゃん
汗出るじゃん
青春じゃん
空からメガネっ娘降ってくるじゃん
恋が始まるじゃん
それラノベじゃん
いいじゃん
ロックじゃん
門脇舞以ちゃんたぶん俺のこと好きじゃん
それありえないじゃん
でも好きじゃん
ロックだった。


■週末ワイファイ対戦

今回ブレイザードライブが対戦できました^^




ドライブ!!
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by souka_t | 2013-05-27 23:39 | 日々よしなし事系 | Comments(0)
イリクンデパーティー4に行ってきました。

ゲームレポートを山盛りに書く前に、
前座や面々とのやりとりを脚色するところ、
もはやこの一枚でいいのでは思った、第四回。

このミロのビーナスのような曲線美をご覧いただきたい。
そう、どうながねこぞくのケツ爆弾でお馴染みのザキちゃんです。
ぴよらっとTシャツの「やめるんだ」がステキ。

それじゃあ、ミスボドばりのゲームレポートいってみようかっ




■かくにゃんぼうダイス

GM2013のかわいい系ゲームの中でも
高い人気を誇った「かくにゃんぼう」のスピンオフ作品。
基本ルールはかくにゃんぼうの神経衰弱ベースを踏襲し、
お題カードが3つのダイスへと変わった。

ダイスロールはそれだけで楽しい。
キッズとやるにはこっちの方がいいんじゃないかな。
得点を記憶する手段を用意しなくてはならないけれど、
こちらのほうがシンプルなルールで遊びやすいです。

今回3人でプレイ。
「 しっぽ! にくきゅう! 手!」
「手じゃなくて それ足だから!!」






■羊と狼のピースフルワールド

我らが貴族様の新作にして、
類を見ない巨大なカードで界隈を震撼させた快作。

配られたカードを自分だけ見えないように頭上に掲げ、
自分が狼だと推測するなら ガオー!
自分が一番小さい数字の羊と推測するなら メェー!
みんな羊と思ったら ピースフルワールド!
とそれぞれ叫ぶ。 既にルールの時点でオモシロイことになってる。

巨大なカード自体からもビンビンにオモシロオーラを放ってますが、
ルール読んだだけでも「ああこりゃオモシロ確定だわ」と思わせる
インパクトがある。それでずっと脳内シミュレートを重ねてきて
今回ようやくプレイしたのですが、
期待どおりのオモシロっぷり。テンションがあがるあがる。

慣れてくると推測が高速になるので、
もはや話を持ちかける余地など無し。
超ハイスピードにゲームが進行する様は、
椅子取りゲーム・フルーツバスケットをやっている感覚だ。
MAX5人でプレイしたけど、これは愉快痛快。


見よ! この迫力の巨大カード!
マウスパッドじゃないぜ


貴族様はマニュアルも面白い。
ゲーム用語解説から垣間見る
貴族様達のキャキャムフフとこのゲームでたわむれるお姿。
なんと雅な!

愚民の一撃全国大会
いくっきゃねえだろう もう



■ウサギのCurry

ショーナン持ち込みの試作。
3枚手札で残したいけど1枚まわさねばならぬ刀狩ドラフトと、
単品出し組み出し二重出しを合わせたヴァリアブルバッティング、
既存のシステムをカレーのように煮込んでみたスパイシーな作品。

無事にゲーム回りました。テストプレイありがとうございますっ!

でるぜえ、だしちゃうぜえ、東京フリマでなっ!




■アンコールワット

各々土地ボードを持ち、
5つの手持ちタイルの中から2つのタイルを配置するゲーム。

コンポーネントがやたらめったらそそり、
豪華なだけに重たいゲームなんじゃないかという
予感に反して、ルールがまぢその二行。
そして、文明ゲームの皮をかぶったウォーゲーム
なんじゃないかというぐらいの他者攻撃上等っぷり。
言うなれば、森で敵地に攻め込み、水で集落を守るゲーム。
まぢほんと、これ遺跡ゲームじゃねえから!!
むしろシヴィライゼーションから文化系要素抜いて、
街だけ作りつつ軍事ユニットぶつけるゲームだから!

衝撃のシンプルさと容赦無さに魅了され2度プレイ。

3人でのプレイはよくよく三者三様に潰し合い、
4人でのプレイは一方が凹み、一方がノーマーク繁栄した。
多人数マルチでは攻撃方針が偏るが
おそらく2人用では手数が同じなだけにガチゲーになる予感。



このおにゃのこタイルを5枚引くとゲームが終わる。
初期タイルに高確率でまじって引きなおすのはご愛嬌。

アンコールワット、これ直接攻撃と生ファックが大好きな
ゲットマンさんが嬉々としてプレイしそうなゲームです。

僕も好きです。



■ラブレター人狼

ラブレター的なキャラクターとゲーム進行で
人狼をするゲーム。たぶんそれであってる。
ナンバー順にアクションを実行し、
赤陣営なら大臣を始末する、青陣営なら旅人と姫を始末する
ことをそれぞれ目指す。

1プレイ2プレイでは、自動的にゲームが展開する感じで???となるが、
3プレイ目あたりから潰し方や吊り上げ方のセオリーが分かってきた。
多分にブラフを介在させる隙間があり、プレイ中の口プロレスは
まさに人狼のそれ。

結構な多人数でプレイ。
なぜか開幕で大臣カミングアウトが恒例となった。
「おれおれ、おれ大臣!」
「わたしが大臣です」

大臣詐欺にご用心!



■蜃気楼の12時間

拙作2つめ。
ボー研の方々に多くのご意見をいただき、
試作バージョン2になって登場。

12時間の宴が始まる
館の主人である英国紳士はとどこおりなく宴が終わることを望み、
怪盗紳士は宴に紛れて館のお宝を狙いにやってくる。
探偵紳士は怪盗を捕まえるために雇われ、
宴当日には人の血を求めて殺戮紳士がやってくる。

ショーナン初の正体隠匿ゲームにして、
度胸試しのデスゲーム。
そしてまたもや4人専用という自分でテスト無理ゲー。
テストプレイほんとうにあざっすあざっす。

予想以上に死んだ。
問題点を多く抽出し、バージョン3へのアップグレードも
見えてきました。 秋には間に合いそう。
試作バージョン3はフリマにも間に合うかも。



■ファンタジーなテーマのゲーム(タイトル未定?)

ドワーフ・エルフ・オーガのいずれかの勢力となり、
素材や製法を集めるゲーム。

カードには直接勝利点に関わる数値や条件が
記載されていて、それらの山札がプレーヤーの数分と
中央に分配配置される。
ゲームプレイではその中から一箇所を選び2枚ドローして1つ取って
もう1枚オープンして置くか、既にオープンされているカードを1枚取る。
やること自体はたったそれだけを全山尽きるまで繰り返すだけ。
至って簡単だが、陣営の要素があるため、何を優先するかか悩ましい。
そして、それぞれ陣営が隠匿されているため、その選択行動が結果的に
有益なのかどうかもその時点では分からない。

5人で1プレイ。
最後にエルフ勢力がボッチだったことが明かされるが、
効率よく得点とボーナスが噛み合い大量得点。
オーガ・ドワーフ共に2人づつ存在したものの、
取り合って点数が分散したりと、味方がいれば有利というわけでもないことを
示唆していた。
勝つためには同勢力の目星を立てるのが最重要っぽく、
たぶんボッチ勢力が効率よくコレクトするのをブロックするのも重要っぽい。
勝つとなるとかなり難しいゲームだった。




■バトルコンソール

ついに対人戦。
ソロでいろいろやったけど、印象は対人戦でもそのまま。
やっぱり面白いよコレ!
なんといってもダイスロール&数値判定という
一見オールドシステムにみえるものが、ここまで
軽快に遊びやすく仕上がってるところが良い。
今回3度プレイしたけれど、どれも10分に収まるどころか
5分にも収まってるんじゃないかな。
かと言って一回一回のバッティングとダイスロールは重要で、
一度の失策で一気に崩れることがしばしば、というかガタ崩れになるのが面白い。
ここまでダイスロールがアツク楽しいゲームもそうそうないと思うよ。

これはいずれ作者も交えてチーム戦をやるしかないな。




■タロア

出ました、盤ゲー愛に満ちた同人ボードゲームの極北。
そしてコマが新しくなりました^^
強さも視認できるようになったため、プレイアビリティがかなり向上。

2年ぶりぐらいに対人戦。
ちょくちょくソロってはいたものの、やはり対人となると全く勝手が違う。
どこで王を動員してくるかという駆け引きが熱く、
そして展開を見据えたカード配置が超重要。

前半はこちらがゾウを荒ぶらせたりアーチャーをキめたりで
かなり押したが、後半はカード配置がやや事故リ動員が滞る。
その間に王にタッチアップを決められ敗北。
あともうすこしでタロアを達成できたのにっ・・・!

どんなに押されても、大逆転の可能性も常に秘めている
という非常に良い好例を見た戦いでした。




■小学生中学年大戦争

プレイしてるのを横から見てました。
「注射器ほし~」
「エロ本で想像力をひろげたい」
とか不穏な言葉が飛び交っていたので
意外とアンダーグラウンドなゲームなのかもしれません><




■さいしょはストーン!

ジャンケンを取り入れたゲームシステムで話題となった
GM2013作品。
試作からプレイしてたけど、やはり画が入ったものになると
雰囲気が出ていいねえ。

ゲームは、狩場にワーカーを配置して
狩場に該当する獲物カードを指名してジャンケン勝負をする。
勝負の上でワーカーは残機のような扱いとなる。

ジャンケンってのは人が多くなるほど引き分けになりやすくなる。
そこで引き分けの保険としてワーカーを連コインしておく
という感じになるところに、ほのかなアーケードゲーマーの
においを感じるんですが、たぶんそれはわたしだけ。

ねらった獲物が、こう、なかなか、計画的に獲れない歯がゆさが良いね。
ともすれば、たった1つのワーカーでジャンケンストレート勝ちして
マンモス拾ってきて、ラッキー原人になったりと、そこはかとないコミカルさが良いよ。


という訳で、今回もいろいろやりました!
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by souka_t | 2013-05-26 11:23 | ボードゲーム | Comments(0)
奥義伝承デザイナーズノート1


「人生で2度目の趣味に走りきった作品」
と言えるかな。

1度目はこの硝煙の四重奏っていうPCゲームで、
2007年に発売されたもの。
まだまだ剣と魔法全盛のSRPG界隈で、
銃弾と擲弾が飛び交い砂埃が舞うような世界観を唐突に打ち立てた時の
してやったり感は我ながら面白いことやったなと、当時自分で満足してました。
大元のネタは、自分が戦争映画で最も好きな「GROLY」という作品で、
舞台の配置やところどころの台詞にオマージュがあります。
そのGROLYへの想いは、実は中学生の頃からありまして、
「いつかこういうの作りたい、あの壮絶で破滅的なラストのもう少し先まで作りたい」
という願望から、完成版のトゥルーエンドが生まれました。
それで10年以上積み上げた想いを遂げ、この作品から
毎作品ラストに仕掛けを用意し、ショーナンサーガがはじまりました。

さて、奥義伝承のデザイナーズノートであるはずの話がだいぶ脱線しましたが、
ここで驚きの繋がりを告げることになります。

実は奥義伝承も、数年来憧れ続けた作品のオマージュを作るべく
PCゲーム作品として制作がスタートしたのです。
その名を「後漢剣侠列伝」。
実は第一章・第一幕まで完成したバージョンを今も配布中で、
さまざまな都合が重なり制作は数年頓挫している始末です。

当初、この後漢剣侠はショーナンサーガと驚くべき融合を果たす
いくつかの仕掛け用意してシナリオプロットを上げました。
機会があればそれも公開したいと何度か思いましたが、
我ながらこのプロットは珠玉であり、シリーズ通してプレイしてくれている
数少ない方々の"驚き"のためにとっておこうかと思う次第で、
いずれこのPC版の方の制作も再開したいと思っています。

その数年止まっていた「後漢剣侠」を、ちょっとだけ先行して
紹介する作品がこの「奥義伝承」となります。

そもそも、後漢剣侠をはじめたきっかけは、
中国の武侠小説、強いては金庸原作の武侠作品との出会いです。
大陸作品となりますと、皆さんよくご存知なのは
ジャッキーチェンやキョンシー、古典では三国志、水滸伝、紅楼夢
あたりでしょうか。大陸ではこれらと同等かそれ以上に知名度があり、
教科書にも使われるような作品があるのです。それが金庸小説。
"西のトールキン、東の金庸"と並び称され、彼の作品はファンタジーの原点
である指輪物語と同格の位置づけで語られることもしばしばです。
更に言えば、そのような文豪がまだ存命です。(2013年5月現在)

金庸老師の射鳥3部作と天龍八部、そして笑傲江湖と
主に映像作品を通して触れ、いずれこういうものを
自分も作ってみたいと思ったのがはじまりでした。

武侠作品の特徴や定義というものはいくつかあって、
武術を以って正義を成すことと男女の愛
の2つはどの作家にも共通して書かれるものです。
その中で金庸小説の最大の特徴は「歴史背景」や
当時の「逸話」を上手く話に取り込む手法にあります。
つまり、歴史好きなほど、その巧みな仕掛けに気づき
金庸作品にハマるのです。
あの銀河英雄伝説で有名な田中芳樹先生も絶賛していたのが印象深いです。

武侠作品を作るにも、目指す目標が金庸作品となると、
その山はあまりに高い。
最低でも中文解読が可能でむこうの資料を読み漁り
逸話関係をまとめあげるぐらいできなくてはあれほどのものはできない。

ではどうするか。

いろいろ思い悩んだ挙句、
ともかくできる範囲であれっぽいことをやろうと割り切り、
あえて史料が曖昧な時代を選択し、制作のスタートを切りました。
舞台は皆さんお馴染みの三国志の時代である「後漢」。
ちょうど儒が弱まり、道教が形造られて行き、仏教の布教も
根を下ろし始めた頃という、見方によってはかなり美味しい時期でもあります。

武侠といえば強設定の少林寺僧がお馴染みですが、
この時代に少林寺はありません。
しかし、達磨大師の大きな布教以前のシルカセンによる
布教があった時期であり、その伝承にあやかり少林拳の源流である
仏教拳法的なものを描くことが出来、更に、弱まりつつあっても
まだまだ幅を利かす儒者を孔家軽功拳とでっちあげ、
道教はお馴染みの道士。仏・儒・道の三属性という意味でも
裏社会では三国志が形成される・・・ という青写真を書いていました。
奥義伝承に登場する開祖キャラ「天幻道人」はまさに
その道属性の頂点に座すキャラとして作られたものです。
奥義伝承ではその天幻道人ともう1人の開祖「江南龍皇」が
主役のように扱われますが、実は物語の主役は
とある3人の弟子キャラなのです。





主人公の1人で更にセンター的な存在 「王堅」。
カードグラフィックのモデルは神鳥侠侶の「楊過」。

このように、カードグラフィックは武侠ドラマの映像から
いくつもネタを拝借しています。もしかすると
お気づきの方がいたかもしれませんね。

王堅自体は、あらゆる武具を使いこなす器用さの才能を持つキャラで、
物語前半では内功の才能は開花せず、そのリリョクを以って
鉄をも砕く豪腕の一振り「進軌鉄解」という技を編み出す予定となってました。
ちようどそのあたりをフレーバーテキストに落とし込み、示唆できたかと思います。
せっかくの場なのでもう少し書いてしまうと、
彼の宝剣を探す旅は黄巾賊として活動してた子供の頃から始まり、
一度挫折して酒場の店員として数年を過ごしながら多くの江湖の名手とすれ違い、
次第にトウタクの横暴という時代が彼を動かし、全ての髪が白に染まり上がるまで
宝剣を探す旅は続きます。





2人目は「高欄」。
モデルはたぶん崋山派剣法の弟子たちのポーズ。
武侠ドラマではお馴染みの決めポーズの1つですね。
「おっ」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

さて、高欄は復讐の鬼です。武侠作品でお馴染みの仇討ちシナリオが
彼に課せられた役割であり、もっとも私が好む展開を彼のためにいろいろと用意
していました。 彼は強大な仇である「覇王槍の使い手」に挑むために
手段を選ばず己の力を強めることに貪欲となります。
王堅と行動を共にする時も常に己の鍛錬と仇の追跡が念頭にあります。
プロットを多少明かせば、彼は袁紹に仕官する前の文醜に挑み、
曹操の大軍で大立ち回る趙雲にも挑み、魏延とも戦いを演じます。
そして、その都度彼を影から見守る老師の存在があるのです。




最後は「延讀」。
モデルはない。強いて言えば横山光輝ベースの文官いでたち。

彼は序盤から後半までほぼ無力です。
王堅らと共に黄巾賊としての少年期を送りますが、次第に
いずれ仕官するために学を積み知識を蓄えていきます。
ゆくゆくは儒家の門に入り、儒家の大物達に鍛えられた後、
ある強大な敵から劉協を守るため曹操の娘・曹節らと共闘するプロット
が用意されています。



長くなったので、ゲームデザインの話は次回。
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by souka_t | 2013-05-24 21:17 | 同人ゲーム制作 | Comments(0)
ウサギCurry その2
ショーナン脅威のメカニズム。
あれから一週間で、ほとんどのアートワークが完成し、
「ウサギカレー」(仮)のベータ版が形となった。


想定されたプレイ風景図。


左右で絵柄が繋がる。
モノクロのはカード裏デザインで、
インドじゅうたんを参考にして1から図形を引いた。
左下にある小さいのはお客タイル。


黄色ウサギと対を成す存在の茶ウサギ。
その名を マハラジャ・デ・スルタン8世
この世のありとあらゆる辛味を求める魔王にしてメスウサギ。


タイルにも新キャラ。
辛党の「シャンディ」
甘党の「パウロ」


土日のほとんどを費やして作業した甲斐があり、
だいぶ形になった。
この調子で東京フリマあたりに間に合わせたい。
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by souka_t | 2013-05-22 08:02 | 同人ゲーム制作 | Comments(0)
バッジ制作3

発注したバッジが届きました。
100個で申し込んで3日で到着です。



開封。



共同発注なので、この50個が自分の分。
絵柄ごとに小分けされてます。









いやはや、実物になると予想以上というか、
自分の作品とは思えないほどかわいく仕上がりました。
一番小さいサイズだから、見栄え的にどうかなと
心配だったものの、印刷精度も発色も良く、
更にドットとミニマムなサイズの相性が抜群に良い。
初缶バッヂにしてこれは我ながら素晴らしい出来です。

ゆえに失敗したとも思いました。
もっと数作ったほうがよかったな~なんて。
50個はちょっと少なかったですねコレ。
200個ぐらい作っても、これなら後悔はなかったです。
とりあえずの50個で実験は成功ということで、
次回はもっと数作ろうかと思う次第です。




私用のサークルエンブレムも作成しました。
1つ1つにナンバーが振ってありA234567となってます。
Aナンバーは自分が身につけ、
ショーナン最盛期に音楽担当であったナンバー2は欠番、
ナンバー3以降は今後現れる誰かのために保管しておきます。
7つ埋まる日はいつくるだろう



缶バッチの裏面。
クリップ状の止めがついてるのかと思いきや、
なにやらオシャレな留め金。
発注しただけありますねえ!


と言うわけで缶バッヂは見事に成功。
GM秋に4つセットで出展する予定です。
ちょっと先が長いね^^;
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by souka_t | 2013-05-21 06:48 | 同人ゲーム制作 | Comments(2)
イリクンデパーティー4告知
ゲーム会のお知らせ。

2013年5月25日(土)13:00-21:30
京王線調布駅
北口フレッシュネスバーガー調布パルコ店前(12:30集合 13:00移動開始)

詳細はこちらを一読。



自分もたぶん参加します。
調布周辺の方々でボードゲームやってみたいって人は
参加してあげてくだたい。
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by souka_t | 2013-05-20 22:26 | ボードゲーム | Comments(0)
2013.moon_up_20
告知がいろいろあるので、
今回もカラいやつから。

■ぺヤング 激辛やきそば

ぺヤング。
私ぐらいのペヤンガーともなると、
週4食をぺヤングでまかなって過ごしてた時期があるほど
ペヤングジャンキーであり、全インスタントの中でもぺヤングは別格と
崇めるほどです。
ぺヤングやきそば自体は、これといったパンチのある味という訳でもなく、
とりわけインパクトに欠け、1食でその魅力を知るのは即麺素人には難しい。
ぺヤングの真の魅力とはその常習性にあるのです。
通常のインスタント麺は、3度のハードローテーションで飽きがきますが、
ぺヤングはその辺が特殊で、1日1食を1ヶ月つづけても飽きない
謎の魔力があります。この魅力に気づいてはじめてC級ペヤンガーになれます。

さて、そのハードローテーションに耐えうる謎の魅力とは何でしょうか。
絶妙な太さとちぢれ具合の麺でしょうか?
はたまた、ドライ技術の粋を集めた野菜とニッシンの謎肉にも迫るほどの
マルカ版謎ひき肉によるかやくでしょうか?
いいえ、答えはソースです。

マルカ食品秘蔵と言われたぺヤングソース。
この味こそがまさしく常習性を促す根源。
ぺヤングの正体がこのマルカソース、これに気づけばB級ペヤンガーです。

そして、A級ペヤンガーとは、遥か天の存在です。
ペヤンライナーと呼ばれる者で、ぺヤング超大盛り
別名ダブルペヤングを一日一食一年間を通した修験者に与えられる称号です。
B級ペヤンガーの私は一週間でギブでした。さすがに飽きます。
謎ソースの魔力が及ぶ範囲は通常ぺヤングの量以内であると分析します。


前置き長くなりましたが、それぐらいぺヤングを愛してやまない
ぺヤング業界の末端にいる存在が私です。


以前、レッドペヤングを試しましたが、
これはどうやら新仕様のレッドペヤングのようです。
"おたすけマヨネーズ"というものが付属されています。



ちょっとびっくりしたのですが、容器が二重になってました。
これも新仕様っぽいですね。マルカ食品も日に日に進化しているようです。


そして食べる。

いい辛さです。トレンドに乗った刺すような辛味。
若干セーブされているようですが確かなハバネロの辛味です。
辛味フォーミーな自分的におたすけマヨネーズの使用を迷いましたが、
折角なので使用してみました。
これは、いいですなあ。まろやかです。
以前即席麺であったマヨネーズソースやきそばを彷彿とさせつつ、
ハバネロのピリピリくる辛味が素晴らしいハーモニーを奏でます。
モーツァルトでしょうか。そう、これはモーツァルト。
流れるような調べ、優雅に舞い、時に激しく、
ウィーンの暗い森を駆け抜ける赤い一角獣のように。
エレガントにございます。




■突然の訪問者の話

先日、家に「生前、貴方の父にとてもお世話になりました」
という人が訪れました。
さすがにちょっとあやしいと思い、とりあえず、3つ他人なら知り得ない情報
を引き出せたら信じようということにし、ドア口で話してみると。

「貴方の父とはアマチュア無線仲間でした」

と言い、確かにアマチュア無線を嗜んでいたし、
コールサインも知っていたのでここで1ポイント。

「15年前、この辺りでときおり2時3時まで営業している酒屋はおたくだけでしたから、
彼女と海に遊びにきたり、バイクを乗り回した帰りはよく寄らせていただきました」

確かに酒屋やってた。しかも旧友が飲みにくると2時3時までだらだら営業してた。
ここで2ポイント。

「入院される数年前、交通事故を起こされましたよね、その事故車を
格安でリペアしたのが私です」

確かに、車を妙に安く直したふしぎなイベントがあった。とりあえずこれで3点合致する。
二度は偶然、三度は必然。
「1度だけでいいので線香を上げさせてほしい」
という彼の要望をとりあえず聞いてみるかと、なりつつ、
詐欺師だったらそれはそれでネタになるだろうということで、
いつでも超近い交番に駆け込めるようにドアの鍵を空けたまま
彼を家に通した。

位牌の前で彼は涙ぐみながら思い出を語りだす

「私は暴走族でした。私が公正できたのは、
貴方の父のおかげです」

「深夜、海岸線で彼女とバイクを乗り回し、帰り際に
酒屋が開いていたので寄ったのがはじまりでした」

「貴方の父は面倒見がよく、やんちゃな私にアマチュア無線を
勧めてくれて、いっしょによく無線でやりとりさせていただきました」

「ある日突然、無線を止められましたね。
わたしはその後もずっと続けていたんですよ」

「あれから5年ですか、ここに来ることができなかった
とてもとても亡くなったなどと信じることはできなかった」

「私は、あの頃は女をとっかえひっかえとだらしのない男でしたが、
ようやく結婚をしました。フィリピン人の妻で娘もいます」

出来過ぎた話で、内心かなり怖かったが、
よく聞くと、ところどころ知ってる名前も出てくる。
正直なところ可能性は5分5分といったところだった。
話がもう10分続き、あやしい話を持ち出す前に
とりあえずお引取り願おうと思い、玄関を背にややゆるい直立姿勢で
話を切り出そうとした時、彼は
「これ以上は貴方も辛くするだけなのでもう帰ります」
と言い、帰ろうとした。
靴を履きかけたその刹那、私は気が変わり

「父の部屋、最期に見ていきませんか」

と彼に切り出した。
彼を案内し、ガラクタ部屋と化したその部屋に入れると、
山と詰まれた物の中から1つの機械を見つけ
再び泣き崩れた。

「これは、貴方の父がわたしに無線を勧めてくれた頃から
ずっとずっと使っていた無線機です」

「酒屋を解体する際に、手伝ったらこれをわたしにくれる約束を
しましたが、わたしは、どうしても行けませんでした。
あの思い出の、貴方の父との出会いの場である酒屋を壊す
手伝いは、どうしてもできませんでした。
だから、これは受け取りませんでした。ずっとここにあったんですね」

それは黒く埃まみれで、もはや電源すら入らない
古びた小型無線機だった。
おそらく、金銭的な価値は一切ない。
湯水のように無線の思い出を語りだす彼に、私は

「これは、貴方がお持ちになるといい」
「ここにあるより、貴方の元にあったほうがきっといい」
「この日のために、ずっとここに残っていたのかもしれませんね」

と言い、無線機を手渡した。
その後すぐ、位牌に無線を受け取る旨を告げ、

「貴方の父は男気に溢れる方でした。誰に対しても同じように
面倒見の良い人でした。私の今があるのも、貴方の父のおかげです」

と私に言い残し、彼は帰っていった。



ちょうど顔をしってるはずの姉がいない間の出来事だったので、
この時までは正直半信半疑で、ぶっちゃけ使用不能の無線1つで
ここまでのネタを体験できるというのはかなり美味かった。

その夜、姉が家に戻り、ことの次第を説明し
インターフォンカメラを確認させると。

「あたしが大っ嫌いだった酔っ払いじゃない!」
「なんで通したのよ!絶対あんな奴通さないでよ」
「サイテーの酔っ払いだったのよ」

憤慨する姉にアマチュア無線の思い出の話をしてやると

「無線なんてカンケーないでしょ!!!ただの酔っ払いよあんなの
次からは絶対通さないでよ!!」

とヒステリを起こしてばかりだった。

結論から言えば、通して正解だった
というよりナイスタイミングだった。
私が留守番している間に来なかったら、
彼はいつまでも線香をあげることもなく思い残しをしただろうし、
あのくたびれた黒い無線機も行くべきところにに行けなかったことだろう。

ー完全ノンフィクションです^^ー








■今週の更新スケジュール
・バッジ制作3
・ウサギCurry その2
・奥義伝承デザイナーズノート
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by souka_t | 2013-05-20 20:37 | 日々よしなし事系 | Comments(4)
ロボットと帝国(上)


アシモフ・ロボットシリーズ最終章の前編。
今回は、今まで主人公だったイライジャ・ベイリが没後の時代まで進み、
ダニールとジスカルドはそのまま登場。二作目のはだかの太陽から
登場したグレディアを主役に添え、再びソラリアの地へと踏入るお話。


いきなり前作までの主人公が死んだ後の話になっているから、
なんかもう後日談っぽい雰囲気になってる。
ところどころ過去の回想が入るところなんかもまさしく
そんな感じで、ダニールとベイリの関係をより深く示されているあたりは、
シリーズ通して読んできた者としては鉄板の内容でした。
ソラリアからオーロラに亡命してからどんどん変わり行くグレディアも、
ここにきてようやく"我意を得たり"的な展開があって、
クライマックスの演説シーンなども、長寿の生命体の問題点など
上手く表現した形となり、その話の巧みさには唸らされました。

前作ラストで強烈な印象を与えたジスカルドが、
本作ではどのような活躍を見せるかという注目どころがありましたが、
これまた、最初からたっぷり見せられ、大変満足。
ダニールとジスカルドの会話内容だけでも
シリーズ順に読んできた者としてはワクワクもので、
更にイライジャの思い出やその影響をところどころ匂わせるあたり、
本当に素晴らしい。
上巻ラストではジスカルドが心理歴史学のヒントを
大観衆から得るところなんかもう、ファウンデーションシリーズファンにも
たまらんです。どうなるんだろう下巻。

そんなわけで、すぐさま下巻も借りてきました。
ロボットシリーズいよいよラストかあ・・・
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by souka_t | 2013-05-18 16:37 | 文学 | Comments(0)