生粋の鍵っ子である
かつを節氏よりお借りした、
360版CLANNADの全シナリオをクリアしたので、その感想をば。
このゲームはPC用のノベルゲームの移植。
独特の感動路線で泣きゲーの走りと言われる
ゲームメーカーkeyの作品にして、某巨大掲示板では
"クラナドは人生"と言わしめた一大巨編。
また、京都アニメーションが手がけたアニメ版にも定評がある。
とにかく長かった。
いろんなADVをプレイしてきたけど、
今のところ生涯で一番長いテキスト量だったのは間違いない。
率直に言うと面白かったんだけど、ただ面白かったの一言で
済ませてはとても失礼な作品だと思う。
高尚なものか?と言われれば 所々俗っぽい、
娯楽作品か?と言われれば テーマが手堅い、
こういったものが、ゲームという形で世に出てくること自体が非常に奇怪。
序盤のゆる~い展開は、本当に相変わらずのkeyだった。
ここでふるいにかけられて投げ出す人も少なくないと思う。
春原の馬鹿っぷりに面白さを見出してなかったら自分もヤバかったかもしれないし、
ことみシナリオや宮沢シナリオに入った時は うわ key変わってねえっ
と、元kanonユーザーの自分的にデジャブを見た気分だった。
事が一変するのは、やはりアフターストーリーからでしょうか。
普通ならエンディング後の後日談として数十行でサラりと語られる
ようなお話なのだけど、むしろこっちが本編でしたかと言わんばかり
のテキスト量と内容量。このあたりは度肝を抜かれた。
アフターのBADの後にtrueを見たらヤバ過ぎる、
狂信者が多いのも納得できる。ここまでくるとこれは経典。
それと、個人的には所々にある遊び心も好きです。
変なゲームブックとか野球シナリオとかコンボ繋ぎとか。
どれも演出的にADVの範疇で、素人の自分でもスクリプト的には
簡単な造りだと分かるけど、ADVというテキストゲームジャンル自体の
懐の深さを垣間見た気がしました。
総評するにノベル好きにはオススメです。マヂテキスト量半端ねえす。