ラノベ
あかほりさとるいわく「ライトノベル業界そのものが危ない」
Half Moon Diaryより)

自分らの世代で、あかほりさとる作品に触れたことが無い人は
ほとんどいないと言ってもいい。少なくともあかほり原作アニメを
放送してる地域に住んでいれば1度は見ているはず。

そういったまさにあかほり時代という背景があった当時、
ラノベ=あかほり作品 という認識は強かった。
ページいっぱいのキャラの台詞のやりとり、
何かの台本なんじゃないかってぐらい、全体を鍵括弧が支配する。
それこそラノベ、これはラノベでしか許されない、これをラノベと言わず何に分類しよう?
と言ってしまいたくなるぐらい特徴的だった。
当時さほどラノベという言葉が使われていなかった気がするが、それはさておきだ。

あかほりさとる がキャラクターの重要性を語るのには、
興味深いを通り越して感慨深い。
シュラトの頃はこざっぱりしていたが、てやんでえ・ラムネ・爆ハン
の頃には氏の節が炸裂していた。誰がダサイダーを忘れられよう?
誰がピザ屋のメカネコを忘れられよう?メガネっ娘がSM女王に変身とか
とんでもなさ過ぎる!どのキャラクターもイカしてた、それがまさに
あかほりさとるでありあかほりさとる作品。

ラノベはキャラクターを重視するという点において、
一つばかり覚えがある。
大塚英志著"キャラクター小説の書き方"
自分の好きな本の一つなんですが、これでもキャラメイクの重要性を
説いていたと記憶してる。逆に、ありふれたキャラ設定は危険過ぎると
オッドアイ設定を例に説いていたと思う。
故に数多くのラノベでキャラクターの設定は出尽くしてしまい、
話自体のギミックを開発していくのも分からなくも無い。
でも、ラノベであるからにはキャラクターを大切にしようという
のももっともだと思う。


ここまで書いといて何だけど、昨今、ラノベってどこまでがラノベなのか
分からないよね。 自分が最近のにあまり触れてないから的確な例を挙げれない
んだけど。田中芳樹モノを突然空から女の子が降ってくる系と並べると
さすがに違和感があると言うか、何を持ってしてライトなのか?とか、ね。
あかほりさとるが言うには40人中5人のマニア以外の35人にも読ませるもの
って事だけど、これなかなかいい答えだよな。
肥えた舌を唸らせるものではなく、間口を広げるものと捉えれば、
あの鍵括弧いっぱいの内容も有りな手法と思えてくる。


ところで最近、ハプスブルグの宝剣 を牛歩読みしてるんですが
あれって今分類したらラノベなんですかね?
[PR]
by souka_t | 2009-05-12 07:49 | 描きつくれば漫画系 | Comments(4)
Commented by ハマのエロ at 2009-05-12 10:52 x
先にレスでの長文をお詫びしておきます。

まず、あかほりさとるの言い分は理解できる。
確かに最近ラノベと呼ばれるジャンルに、いわゆるヲタ向けの作品は
増えてきたね。
でも、それってあかほり氏が危惧するような危惧とは別に、単純に
ラノベの読者の年齢層が広がった結果とも言える。

つまり、漫画が児童書的なモノから少年・少女誌に発展し、そこから
さらに青年誌へと広がりを見せたのと近いんじゃないかってのが自分
の考え。

次に、あかほり氏が作品を書きにくくなった点について
氏の作品って、ラムネからメイズあたりまではターゲット層が明確に
ローティーンに定められていたと思うんだ。
(最近の作品は読んでないので、最近の動向まではちょっと分かり
ません)
その当時の児童書と言えば、怪人二十面相だったりズッコケ三人組
だったりと、可愛いイラストもなければ、萌え要素も薄い作品が多数派
だったよね。
もちろん俺が知らなかっただけなのかもしれない。
そんな状況で興味を持つのは、やはり漫画でありアニメだったりする。

つづく
Commented by ハマのエロ at 2009-05-12 10:55 x
で、アニメに熱中しちゃったローティーンが、うっかり本屋さんで好きな
アニメの小説版を手に取る……
ここで手に取った作者が、あかほりor神坂一だったか、冨野御大だった
かで後の人生が大きく変わるところだけど、それはまた次の機会に

いずれにせよ、当時の少年少女がアニメ小説(今で言うラノベ)にハマ
るパターンって、多かれ少なかれこういう流れだったと思うんだ。

それを踏まえて現在のラノベ事情を考えると、面白い事が見えてくる。

まず、児童書のラノベ化がすごい事になっている。
最近新設された角川つばさ文庫を見ても、まさにラノベ!と言った作品
がゴロゴロしている。(か、神坂先生!)
そして、夕方18~19時台のアニメが激減
これではローティーンを特定のアニメから小説に引っ張ってくる従来の
手法が使いにくい。

が、それでもアニメを見るローティーンはいる。
両親もヲタなサラブレッドや、ニコ厨のようなネット型の層だ。
これらの層は、どんどんアニメ・漫画を消費し、アニメの共通言語も
吸収していく。
よって、あかほり氏のターゲット層とはズレてしまうのだと思う。

もうちょっと、つづく
Commented by ハマのエロ at 2009-05-12 11:04 x
リンク先の文章を読んだだけなんで、あかほり氏の本意までは測りか
ねるんだけど、とりあえずこんな感じかなぁと

最後に、こんな長文レスに最後までお付き合いして頂きありがとうございました。
Commented by souka_t at 2009-05-14 00:30
ナイス長文。
ラノベのターゲット層は随分と広がったし、まだまだ広がるだろうね。
牌の少ない低年齢層より、ドハマリしてるおっきなヲともだちが
育ててしまうから、より複雑怪奇なモノも出てきそう。

周りでもあかほり作品は、アニメ経由でノベルを読む人が
ほとんどだった。いきなりノベルから入る人はそうはいなかったね。
今はその入り口ががネットになった訳か。

つばさ文庫見てきた。スレイヤーズこういう形でまだやってたのかああ。
僕らの七日間戦争とか往年のヒット作が焼き直されてるのも面白い。
<< 新PC ピンクグレープフルーツティー >>