某掲示板で評判が良かったので買ってきた、
ニンテンドーDSソフト・トレジャーガウストを打開したのでその感想をば。
このゲームは、元々は玩具展開をしていた企画モノ、
リアルで外に出て専用器機で磁場を読み取り、モンスターに変換して
捕獲し収集する遊びをDSゲームにしたもの。
要するところ、バーコードバトラーの進化版のような遊びに、
ゲーム的なストーリーを加えたものなのだけど、驚くほど良く出来てました。
キモであるソナーサーチがDSとの相性が良すぎたのか、
DSを持って買い物に外出するだけでも攻略要素に繋がるという点は面白い。
数年前より海外では、現実と仮想空間を上手く結びつけた遊びや広告手法を
取り入れようという動きがありましたが、このゲームはその手法の水準に近いものを
感じました。
ソナー自体もどういった仕組みなのか自分にはよくわからんのですが、
確かに特定の場所に赴かなくては強力なガウストを捕縛出来ませんでした。
部屋の中でサーチしていると、コモンやアンコモンのガウストしか引っかからなく、
外に出て強力なガウストを捕縛する方がなにかと有利で、事あるごとにDSを持ち出してました。
物語的演出面も面白く、はじめに自分の住んでいる地区を記入すると、
緊急ニュースで近辺の被害地区(カマクラならヨコハマとかカワサキ)の状況まで
報告されるなど、ちょっと現実味を帯びさせている点に趣があります。
このゲーム自体には歩くフィールドが無く、それこそ自分がDSを持って外に出る事が
フィールドを歩く事ととしているのも上手いと感じました。
ひきこもりを外に出す方法はいろいろと論議されているとは思いますが、
なにげにこのゲームの方がヘタな方法より効果があるのではと思えるほどです。
戦闘は、近距離・中距離・遠距離での弾の打ち合いと、接近戦とカウンターで戦います。
取り扱ってるモノが幽霊なだけに、浮遊感が強いです、例えるなら
サイキックフォースとか旋光の輪舞あたりでしょうか。 いささか大味ですが、
育成要素や異常に多い弾の種類を加味すると、結構良い戦闘システムだと思います。
賛否が分かれるところで、"Wi-Fi対戦が無い"という点があります。
しかしながら、ゲームのテーマ性から、外でのサーチをメインと据えるべくものなので、
ポケモンのような対人戦を意識し過ぎてガチガチに特定のモンスターを育てる事に
こだわってしまうと本末転倒な感じがします。 現実と仮想の狭間という新鮮味を
Wi-Fi対戦は壊してしまう事でしょう、さっきまでのヒーローだった自分が廃人プレーヤー
にフルボッコにされるというのも面白く無い話でもあります。
チーターにぶつかっては、それこそ嫌な現実面だけが広がってしまうと言うものです。
個人的にはWi-Fi対戦が無かったのは正解だったと思います。
バンダイとナムコが合併してからというもの、さほど合併の恩恵を感じる
ソフトには出会いませんでしたが、このトレジャーガウストには異常なほど
合併の恩恵を感じました。 今後とも玩具メーカーとゲームメーカーの相性の良さを
実証し続けて欲しいものです。
とりあえずオススメですトレジャーガウスト。