ブラアウリア1356 制作ノート2

ゲムマ2017春新作・ブラアウリア1356の制作話第二回。

今回はアートワーク編だ。


金印勅書が発布されて7人の選帝侯の特権が確定した時代を
描くということで、まずは資料を漁り、以下の
七選帝侯の集合した絵画を参照した。



この絵画の注目する所は、序列を示す選帝侯達の並びと、
その上にあるエンブレム。
並びは、左3人が大司教で、中央が宮中伯、残りの右側が王。
左3人が帽子を被っていることで教会と世俗を分けている。
なんとなくだけど教会・世俗それぞれ真ん中よりほど有力と思う。



このエンブレム、だいぶ省略や簡略化がされている。
キービジュアルとして扱うために正確な絵柄を調べた。

それが以下



この時代のエンブレムに情報を絞った専門書が手に入らなかったので、
だいぶ適当な資料で雑に調べてしまったが、たぶん過半数は正しいと思う。




エンブレムはそれぞれこのように、ベジュを使用して全て手作業で作られている。
ブラアウリアのアートワークはこのエンブレム作りからはじまったのだ。

左がプファルツことライン宮中伯のエンブレムで、
右がザクセンのエンブレムだ。
この二つは特に調べる際にあやしかったのでこの機会に注釈すると、
プファルツのエンブレムは獅子までは規定路線なのだが、
水色と白のひし形ループと聖水(聖油?)のシンボルは
時代とともに加えられたらしく、正確なところはよくわからなかったが、
おそらくこの時期だろうというデザインになっている。
資料によってそれぞれの要素の配置が違ったりするのもかなり困った。
ザクセンの方は、これもたぶんこれであってるとは思うのだが、
もしかするともっと後の時代のエンブレムかもしれない。
上の絵画と照らし合わせると右半分は規定路線。
左が側がいつ成立したのか正確なところが分からなかった。


このエンブレムの解釈にはだいぶ時間を使った。
こういう調べる作業というものは、ヒストリカルなゲームを作る際に
一番楽しい時間でもある。



次にカード背景の解説をしよう。
青の背景は世俗の選帝侯。
プファルツ・ザクセン・ブランデンブルク・ボヘミア。
白の背景は教会の選帝侯。
マインツ・ケルン・トリーア。





背景にはこのような一から起こした模様と
古紙をスキャンして加工した地が使われている。

模様はロマネスク様式の建物を参照して、
半オリジナルでそれっぽい感じにベジュで書き起こしている。
大雑把に一部を作りパターンとして並べているので、
作業的に見た目より俄然ラクではあるが、
2~3回作ってはボツを繰り返している。
「それっぽいもの」を作るのは大変なのダ。



カードに使われたアイコンもたくさんある。
これらは特に使われたアイコンだが、
このほかにも細かいデザインが倍近くあり、
それらは主にインターフェースとして機能するものとなっている。
視覚的な表現は最も注力している部分なので
是非とも製品を手にとって確認してくれ!!




他、各カードデザインする際の
イメージの取り入れ方を解説しよう。

すべてロマネスク様式の建築から要素を抽出して、
背景模様などに使用している。
作業は以下のような行程だ。


これはアクションカードの例。
はじめはボルト模様のみパターン配置したが、
イマイチだったので柱の模様なども取り入れた。




影響・相場のカードの例。
左が教会、右が俗世、2つのイメージに分けている。
相場マスの天秤は当時使われていた天秤の形を参照して
アイコンライクなものにしている。



そしてカード裏の例。

なんとなく絵画の柱の模様が面白かったので取り入れたら
いい感じとなったので採用。かっこいいだろう?



最後は神聖ローマ帝国の双頭の鷲。
これもベジュで一から書き起こしている。



これでほんの一部ではあるが、この他にも細かいところに
工夫が凝らしてある。
こういった作業は存外楽しい。
ブラアウリアは特に手が行き届いたアートワークを施しいるので、
これまでの集大成とも言えるだろう。

そして、ブラアウリアは得意なドット絵は1つたりとも使用していない。








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by souka_t | 2017-04-09 19:36 | 同人ゲーム制作 | Comments(0)
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