ブラアウリア1356 制作ノート1


ゲムマ2017春新作・ブラアウリア1356の制作話第一回。



ウチのゲームにしては結構難産だったかな。
去年から作ってて、ルールが固まったのが年始。
いろんな部分に手を加えてようやく今の形になって、
バランス調整も結構な回数まわした。

完成した現在は、
5枚のアクションカードを使うことによって進行する
今っぽい先鋭化した超短時間モノポリー的なゲームとなった。
このあたりかなり語弊があるが、
どういうゲームか?と聞かれると本作は一言で表し難いもので、
宣伝段階にある今なお、どう簡易的に説明するか課題である。


さて、このゲームの制作経緯を1から回想していこう。


最初期は3つのゲームを同時に制作していて、
その1つが「円の動きを取り入れたゲーム」、
もう1つが「ダイスを使ったゲーム」、
3つ目が「ドラフトゲーム」。

いずれも小ぶりか変に難しいゲームとなってしまい頓挫した。
そこで3つを統合することにして、
「円の動きをするダイスも使用したドラフトゲーム」
となった。
これが意外とカンタンに融合してしまい、
一番のユニークポイントである「矢カード」も
この時あっさり誕生。
現在ある形の下地を成した。

当初このゲームは
ドラフトによってアクションカードを選択したのだ。
個人的にこの仕様は結構気に入っていたのだが、
テストプレイの結果、想定以上にダウンタイムが長いため、
ドラフト部分は撤廃された。
やはり実際テストしてみないことには分からないことが
たくさんある。 テストプレイは大事だ。

ドラフトの代わりに、以前煙血鋼撃に採用した
カードサイクルを組み込み、同時にカードを出す方向で
ダウンタイム問題は一気に解消した。
ここからゲーム展開を加速させるために
特権の追加や当初ダイス値だった相場を独立ステータス化、
アクションカードの効果にもてこ入れが成され、現在の完成形となる。

ざっくり来歴を語るとそんな具合だが、
より細部の話もしていこう。

今回のブラアウリアはインターフェースで
実験的なことをいくつか実施してる。

その1つが「矢印スタートプレーヤーマーカー」だ。
プレーヤーが対面で対戦することが多いという
ボードゲームの特性を活かした施策で、
カードに書かれた矢印をスタートプレーヤー側に向ける
ことによって、現在のスタートプレーヤを示すといった機能だ。
マーカーを渡せばいいじゃないかと言われればそれまでだが、
こういったところでできるかぎりコンポーネントを省略し
コストを抑えるという涙ぐましい努力が成されているのだ。

次に「矢カード」。
これも向きを利用した要素で、前述の矢印スタートプレーヤを
思いついたときに誕生した副産物。
矢の絵が書かれたカードがダイスロールによってぐるぐる回り、
矢先が示したマスでアクションと連動する。
これが結構ユニークで、最終的にこの機能を前面に押し出す方向で
ゲーム自体を大工事したほど。
この要素はいずれ他の作品にも活かして行きたい。



コンポーネントもこのとおり、
結構な量となった。
これで1500円はかなり切り詰めたので、
生産数もだいぶ抑えることになりそうだ。
なにせ製造するのもかなり手間。

入魂のアートワークの話は次回として、
あとはテーマの話も書いておかなくてはなるまい。

テーマは神聖ローマ帝国・選帝侯になったのは、
実は制作中期頃で、当初はプレイ感がどことなく
モノポリーっぽかったので、何か物件を買い競うゲームを予定していた。
カードマスの数値をいぢる段階で、
物件に該当するものが7つあるので、金印勅書以降の7選帝侯にちなんで
神聖ローマ帝国モノとなった。

本来、皇帝になるには選帝侯の過半数の信任が必要なのだが、
ゲーム性を重視し、選帝侯それぞれに割り振られた1~4点を割り振り
5点先取となった。
海外の同テーマのゲームを見ると、
どうも選帝侯間に力関係があることが垣間見えたので、
本作も名高い教会側の選帝侯に勝利点が高く振り分けてある。
ちなみに、「ブラアウリア」とは「金印勅書」のことである。
ブラアウリア1356とはすなわち、1356年に発行された金印勅書で
制定された7人の選帝侯を示している。

テーマにちなんだアートワークへのこだわりは
次回のアートワーク編につづく。








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by souka_t | 2017-03-22 20:18 | 同人ゲーム制作 | Comments(0)
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