虎よ、虎よ! 感想


瞬間移動の「ジョウント」1ネタだけでも充分話になってるのに
場面が変わるごとに斬新な舞台やガジェット、奇抜な風習など
物凄い量のアイディアが投入されてて凄過ぎる。

それが昨今定番化してるのも感慨深い。
思いつく順に上げると、009の加速装置や ナデシコのボソンジャンプ、
逆シャアの精神感応する物質サイコフレームなんかもそうかな。
頭に血が上ると顔にマーキングが浮かび上がるなんて
SF系じゃなくてもいろんな作品に散見されるけど、
これも虎よが初出なのかな?

さて、アイディアの泉のような作品なんですが、
話自体もすこぶる面白く。主人公フォイルの復讐劇という
大きな軸だけ追っても大変引き込まれ、それに関わってくる
1クセ2クセある登場人物達の陰謀もミステリアスで良い。
フォイル自体がかなりのタフガイなので、
よく乱闘しよく殴り飛ばされと、所々で暴れアメコミの
ダークヒーロー的な格好よさを放ってるのも魅力でした。

一番インパクトがあったのは、炎の男の伏線が回収される
場面でしょうか。 意識が弾けたり反響したりノイジーになるのを
ああいう文章フォーマットを半壊させる手法で表現するとは凄い。
(読んだの翻訳だけど、源本もあんな感じなのかな?)
50年代にこの作品読んでたら今の数十倍は
驚きと感嘆に満ちたと思う。当時の人がうらやましい。
古典SFってたいていそうなんだけど、本作は特にそう思います。





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by souka_t | 2015-10-17 07:32 | 文学 | Comments(0)
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