戦列ペンギン・デザイナーズノート その1



アートワーク・テーマ・ルール総合的に現時点では最高傑作。

今までの作品の中から印刷所に出してパッケージングも
しっかりした箱で造り直すとしたらどれがいいかという話に度々なるが、
周りでは 慈悲なき大地の大君主 と 蜃気楼の12時間
それと 攻城ペンギン が良いだろうと言われる。
しかし、作者的には圧倒的にこの「戦列ペンギン」だ。

そこまでの思い入れに至る経緯は多々ある。
まずはテーマ。

実は戦列ペンギンはルールからはじめに作られ、
後からテーマが乗せられている。
しかし、テーマを乗せる段階で「南北戦争モノ」はすんなり決定したものの、
ペンギンにするかしまいかは一晩悩んだ。
純粋な南北戦争モノにしたいという昔年の想いがあったからだ。

南北戦争のゲームを作るという想いは、
中学生の頃に「グローリー」という映画を見た時からあった。



様々な映画を見てきたが、戦争映画で一番を上げろと言われれば、
間違いなくこれだ。今もそれは変わらない。
黒人連隊が過酷な訓練を受けるシーンは、
フルメタルジャケットの軍曹より衝撃を受け、
戦場に出てようやく華々しく戦い敵を撃退するシーンの
カタルシスはスポコンの如し、
そして、最後の無常なシーンは衝撃的。
自分のPCゲームのエンディング作風はここから大きく影響を
受けていると思う。

十年以上の歳月を経てグローリーのオマージュ作品として
硝煙の四重奏を制作した。
こちらは南北戦争っぽい世界であり、あくまで架空世界の軍記物語となってる。
最終決戦前の台詞のやりとりなど、多くのオマージュが仕込んであるので、
機会があれば見比べて欲しい。
1つ さらっとここで明かすと、トゥルーエンドの最終ステージは、
グローリーに自分なりの終わり方を付け足したらこうする、といった意図で制作した。
硝煙の四重奏の世界観・内容・渋めのキャラクター達、どれを取っても
趣味に走りすぎたせいか、他の作品と比べると完成版のDL数が芳しくないのが
ちょっと残念。


さて、それほどに南北戦争モノを作ることに想い入れがあったが、
当時ペンギンのゲーム続編への声も多かったため、間を取って
ペンギン族の内乱であるペンギン南北時代をテーマとした。
攻城ペンギンの次にウサペンがあったが、ペンギンのみのナンバリングで
2作目はこの戦列ペンギンとなったのだ。

しかし、南北戦争への想いはそこかしこに仕込んである。
例えばカードの裏。




赤軍カードの裏

「原罪の大地の犯罪はペンギンをもってしか拭い去ることができないと確信する」



青軍のカードの裏

「ペンギンによるペンギンのためのペンギンによる政府」


これらはそれぞれ南北戦争時代で有名な
ジョン・ブラウン と リンカーン の言葉の改変だ。

プレーヤーカラーの派手目な赤と渋めな青も、
南北戦争の両陣営の軍服カラーをモチーフとしている。

こういった具合に南北戦争モノへの想いが滲み出た作品となっているが、
内容はアートワークのペンギンに合った軽いゲームに仕上がっている。
次回はもう1つの思い入れであるシステムについて解説しようと思う。



戦列ペンギン・デザイナーズノート その2
戦列ペンギン・デザイナーズノート その3
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by souka_t | 2014-07-15 21:44 | 同人ゲーム制作 | Comments(0)
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