ダブルスター



8月はハインライン月間ということでこの1冊。
ダブルスターを読了。

一介の俳優が、ひょんなことから
超大物政治家の替え玉になる依頼を受け、
火星に連れて行かれ政争劇を展開するお話。


役者が主人公ということで、演技スキルに関する
ハッタリの効かせ具合が序盤から飛ばしてて楽しい。
所々台詞や例えが小粋なのもハインライン独特の
センスがあって好きだ。
個人的に盛り上がりどころは火星の儀礼に参加する場面。
触手に異臭とレトロなエイリアンチックな火星人像はさておき、
その独特な生態、風習や慣わしといった火星人文化が
とても異様で面白い。巣ーネストーと呼ばれる独特な
火星人社会が書かれてるところなどは特にSFを感じた。

火星人の摩訶不思議な世界とはうって変わって、
後半はかなり地味な印象だ。
アメリカの大統領選挙を州単位から星間単位で
展開するので、そのスケールこそは壮大なはずなのだが、
現代を舞台にした選挙ドラマの域を出てない。
極めてヒューマンドラマ的な方向に偏ってしまってたのがちょっと残念。
そして締めくくりはどこか悲壮感があり、人道の説き方がいささかクドイ。
でも良い作品だった。


そういえば、
マクロスフロンティアで鉄道模型を趣味にする
大物ゼントラーディーって、このダブルスターに出てくる
ウィレアム皇帝が元ネタなんですかね?
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by souka_t | 2013-07-31 09:10 | 文学 | Comments(0)
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