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【ボードゲーム】MOBCITYーモブシティー ソロ回し

ゲームマーケットの中古ブースで買ってきた
ギャングゲーム・モブシティです。

パッケージからして殺気を感じるナイスなアートワークにメロメロ。
これは買うっきゃないだろう。



ずっしりと重い箱を開けると、コンポーネントはどっさり。
組み合わせボード8枚に各個人ボード6枚、
多種ミニカード山盛り、チップ類山盛り、紙幣もどっさりと、
これ明らかに重たいやつ!! 軽くめまいがするところが
重量級ボードゲームの風格に満ちています。 やばいっす

ストーリーは、余命いくばくも無いドンが、最後の後継者を決めるため
遺言を残し、それぞれの組長がしのぎを削ってドンの後継者に相応しい
人物になっていくという、任侠群像劇、否、ギャング経営ゲーム。

親方が余命わずかで、死んだらゲーム終了って、
レーベンヘルツを彷彿させますね。
シマの中で抗争を繰り返して名声を貯めるあたり、
ゲームの輪郭自体似てるっちゃ似てます。


ルールマニュアル自体はそれほど分厚くなく、B5サイズ7ページほどの内容。
おおまかな流れは、全員一斉に利権入札を行い、その後各自日常業務という
手番を行っていき、1ラウンド1枚オープンされるイベントカードで「ドンの死」が
出たら終了。
ちなみに山札を形成する過程で、ドンの死カードは半分より下ぐらいになってる。



これが個人ボード。
現在の名声値と、構成員の部隊分け、そして自分が経営する
闇商売のグレードを表すワインカードが乗っている。
利権入札フェイズでこのボード上のステータスを強化していくことになる。


ゲーム序盤の様子。
中央のボードがシマ。小さい店・大きい店・小さいクラブ・大きいクラブ・ホテル
の五種類施設があり、これらを自分の店として所有したり、
怖い人たちを送り込んで善良な店舗を恐喝してみかじめを払わせたりする。
その構成員の配置は部隊とチップナンバーで割り当てられ、
プレーヤーはどこにどの部隊を送り込むかの采配を取ることとなる。
この辺りはギャングテーマにマッチした直接攻撃系の過激な内容だ。



派遣した部隊がかち合い戦闘開始となった図。

構成員にはそれぞれスピードと耐久力が設定してあり、
スピード順にダイスロールして、指定した相手の耐久力以上の
数値を出すと始末したことになる。また、素手の状態でダイス目が
耐久力を上回ったり、ダイス目が引き分けになると、
死亡ではなく撤退扱いとなり生還する。

構成員にもいくつか種類があり、更にダイス補正をするウエポンや
突入した店舗をぶっ壊して商売できなくするダイナマイトなど、
この戦闘に関わる部分だけで大分濃い内容となっている。



イベントカード1枚公開で、ついにドンの死が引かれた瞬間。
これが終了トリガーとなる。
後半に突然出る場合があるため、拡大再生産を狙い過ぎると、
終了時にゲン生が少なくなり、勝利条件の1つである
資産の数で大きく遅れをとる場合がある。
荒々しいギャングとはいえ計画的にいかなくてはならない。
また、ドンの遺言は最後に公開され、後継者には金か知名度
いずれかの勝利条件がランダムであるため、
資産がたくさんあっても勝てるとは限らない。
すなわち、最後まで勝利条件がわからない。


最終ラウンドの様子。
区画全域に怖い人たちが出入りしてるの図。


ソロ総評。

細かいお金のやり取りが頻繁にあるため、
マニュアルで推奨しているとおり第三者の進行役を立てたほうが絶対良い。
中には、それってルールに組み込むほど必要な支払いルールか?
と思わすような部分がいくつかあるけど、基本的に札束をやり取りして
拡大再生産や経営を楽しむゲームなのでそれはそれでいいのかと思う。
ただ、ギャングの要素を目一杯詰め込んだという意気込みが半端ない。
上記のレポート以外でも、警察との癒着や、警察のガサ入れ、
情婦による闇商売の強化、抗争現場に落ちた銃器、などなど、
もう詰め込みすぎだろうってぐらい詰め込んでる。
ぶっちゃけインストを考えると軽く眩暈がする。
プレイ自体は驚くほどシンプルで、把握さえすれば
さほど難しくはない。とにかく付随する細かいルール、
支払い系と構成員の能力系が煩雑で厄介。
把握さえしてしまえば、これはかなり面白いんじゃないかな。
ソロで2人用早回しでやって、だいたい1時間。
たぶん4人だと3~4時間コースと思われる。
3人ぐらいが適正なのかな。でも大勢が入り交えた大抗争になったら
絶対に盛り上がると思うんだよねコレ。

ちょっと重い腰上げて、進行用のサマリーや
カードの日本語化を施して、プレイアビリティを極限まで向上させたいと思う。



あと、このゲームを煩雑にしてる要素でいくつかなくてもいいんじゃないの
って思うところがあるんですが、万が一このゲームやったことある人がいたら
ご意見いただきたい。

・事件の権利を得るための$50を支払う処理ってこのゲームに必要か?
・警察癒着カードの権利を得るための$200を支払う処理ってこのゲームに必要か?
ぶっちゃけ利権入札の意味をこれらもひっくるめてしまえばいいと思うんだけど。
幅があるウイスキー利権の支払いははさすがにいるとして。

・構成員の利権で名声5以上の時のルールは、プレーヤー間でただでさえ
 開いた差がより一層開いてしまうだけではなかろうか。

・銃撃戦での情婦と殺し屋の寝返りルールは必要だろうか。
これもただでさえ優勢のプレーヤーをより強固にするだけに思える。
(情婦・殺し屋が残ったら撤退扱いが良いと思うんだがどうだろうか。)

・恐喝の店舗収入10%で算出する数値は固定値設定して
 知名度にほぼ依存でいいんじゃね。(その方が計算も楽で営業停止時の混乱が無い)


このあたり削るとどえらく快適に進行すると思うんだけど、
そのままやったら絶対なにかの処理を忘れたり飛ばしたりしそう^^;;;;
構成員のお給料と店舗経営と抗争ぶつけるだけで充分
マネーゲームになってると思うんだけどなあコレ。どうだろう。
by souka_t | 2013-07-02 20:22 | ボードゲーム | Comments(0)
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