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2013.moon_up_20
告知がいろいろあるので、
今回もカラいやつから。

■ぺヤング 激辛やきそば

ぺヤング。
私ぐらいのペヤンガーともなると、
週4食をぺヤングでまかなって過ごしてた時期があるほど
ペヤングジャンキーであり、全インスタントの中でもぺヤングは別格と
崇めるほどです。
ぺヤングやきそば自体は、これといったパンチのある味という訳でもなく、
とりわけインパクトに欠け、1食でその魅力を知るのは即麺素人には難しい。
ぺヤングの真の魅力とはその常習性にあるのです。
通常のインスタント麺は、3度のハードローテーションで飽きがきますが、
ぺヤングはその辺が特殊で、1日1食を1ヶ月つづけても飽きない
謎の魔力があります。この魅力に気づいてはじめてC級ペヤンガーになれます。

さて、そのハードローテーションに耐えうる謎の魅力とは何でしょうか。
絶妙な太さとちぢれ具合の麺でしょうか?
はたまた、ドライ技術の粋を集めた野菜とニッシンの謎肉にも迫るほどの
マルカ版謎ひき肉によるかやくでしょうか?
いいえ、答えはソースです。

マルカ食品秘蔵と言われたぺヤングソース。
この味こそがまさしく常習性を促す根源。
ぺヤングの正体がこのマルカソース、これに気づけばB級ペヤンガーです。

そして、A級ペヤンガーとは、遥か天の存在です。
ペヤンライナーと呼ばれる者で、ぺヤング超大盛り
別名ダブルペヤングを一日一食一年間を通した修験者に与えられる称号です。
B級ペヤンガーの私は一週間でギブでした。さすがに飽きます。
謎ソースの魔力が及ぶ範囲は通常ぺヤングの量以内であると分析します。


前置き長くなりましたが、それぐらいぺヤングを愛してやまない
ぺヤング業界の末端にいる存在が私です。


以前、レッドペヤングを試しましたが、
これはどうやら新仕様のレッドペヤングのようです。
"おたすけマヨネーズ"というものが付属されています。



ちょっとびっくりしたのですが、容器が二重になってました。
これも新仕様っぽいですね。マルカ食品も日に日に進化しているようです。


そして食べる。

いい辛さです。トレンドに乗った刺すような辛味。
若干セーブされているようですが確かなハバネロの辛味です。
辛味フォーミーな自分的におたすけマヨネーズの使用を迷いましたが、
折角なので使用してみました。
これは、いいですなあ。まろやかです。
以前即席麺であったマヨネーズソースやきそばを彷彿とさせつつ、
ハバネロのピリピリくる辛味が素晴らしいハーモニーを奏でます。
モーツァルトでしょうか。そう、これはモーツァルト。
流れるような調べ、優雅に舞い、時に激しく、
ウィーンの暗い森を駆け抜ける赤い一角獣のように。
エレガントにございます。




■突然の訪問者の話

先日、家に「生前、貴方の父にとてもお世話になりました」
という人が訪れました。
さすがにちょっとあやしいと思い、とりあえず、3つ他人なら知り得ない情報
を引き出せたら信じようということにし、ドア口で話してみると。

「貴方の父とはアマチュア無線仲間でした」

と言い、確かにアマチュア無線を嗜んでいたし、
コールサインも知っていたのでここで1ポイント。

「15年前、この辺りでときおり2時3時まで営業している酒屋はおたくだけでしたから、
彼女と海に遊びにきたり、バイクを乗り回した帰りはよく寄らせていただきました」

確かに酒屋やってた。しかも旧友が飲みにくると2時3時までだらだら営業してた。
ここで2ポイント。

「入院される数年前、交通事故を起こされましたよね、その事故車を
格安でリペアしたのが私です」

確かに、車を妙に安く直したふしぎなイベントがあった。とりあえずこれで3点合致する。
二度は偶然、三度は必然。
「1度だけでいいので線香を上げさせてほしい」
という彼の要望をとりあえず聞いてみるかと、なりつつ、
詐欺師だったらそれはそれでネタになるだろうということで、
いつでも超近い交番に駆け込めるようにドアの鍵を空けたまま
彼を家に通した。

位牌の前で彼は涙ぐみながら思い出を語りだす

「私は暴走族でした。私が公正できたのは、
貴方の父のおかげです」

「深夜、海岸線で彼女とバイクを乗り回し、帰り際に
酒屋が開いていたので寄ったのがはじまりでした」

「貴方の父は面倒見がよく、やんちゃな私にアマチュア無線を
勧めてくれて、いっしょによく無線でやりとりさせていただきました」

「ある日突然、無線を止められましたね。
わたしはその後もずっと続けていたんですよ」

「あれから5年ですか、ここに来ることができなかった
とてもとても亡くなったなどと信じることはできなかった」

「私は、あの頃は女をとっかえひっかえとだらしのない男でしたが、
ようやく結婚をしました。フィリピン人の妻で娘もいます」

出来過ぎた話で、内心かなり怖かったが、
よく聞くと、ところどころ知ってる名前も出てくる。
正直なところ可能性は5分5分といったところだった。
話がもう10分続き、あやしい話を持ち出す前に
とりあえずお引取り願おうと思い、玄関を背にややゆるい直立姿勢で
話を切り出そうとした時、彼は
「これ以上は貴方も辛くするだけなのでもう帰ります」
と言い、帰ろうとした。
靴を履きかけたその刹那、私は気が変わり

「父の部屋、最期に見ていきませんか」

と彼に切り出した。
彼を案内し、ガラクタ部屋と化したその部屋に入れると、
山と詰まれた物の中から1つの機械を見つけ
再び泣き崩れた。

「これは、貴方の父がわたしに無線を勧めてくれた頃から
ずっとずっと使っていた無線機です」

「酒屋を解体する際に、手伝ったらこれをわたしにくれる約束を
しましたが、わたしは、どうしても行けませんでした。
あの思い出の、貴方の父との出会いの場である酒屋を壊す
手伝いは、どうしてもできませんでした。
だから、これは受け取りませんでした。ずっとここにあったんですね」

それは黒く埃まみれで、もはや電源すら入らない
古びた小型無線機だった。
おそらく、金銭的な価値は一切ない。
湯水のように無線の思い出を語りだす彼に、私は

「これは、貴方がお持ちになるといい」
「ここにあるより、貴方の元にあったほうがきっといい」
「この日のために、ずっとここに残っていたのかもしれませんね」

と言い、無線機を手渡した。
その後すぐ、位牌に無線を受け取る旨を告げ、

「貴方の父は男気に溢れる方でした。誰に対しても同じように
面倒見の良い人でした。私の今があるのも、貴方の父のおかげです」

と私に言い残し、彼は帰っていった。



ちょうど顔をしってるはずの姉がいない間の出来事だったので、
この時までは正直半信半疑で、ぶっちゃけ使用不能の無線1つで
ここまでのネタを体験できるというのはかなり美味かった。

その夜、姉が家に戻り、ことの次第を説明し
インターフォンカメラを確認させると。

「あたしが大っ嫌いだった酔っ払いじゃない!」
「なんで通したのよ!絶対あんな奴通さないでよ」
「サイテーの酔っ払いだったのよ」

憤慨する姉にアマチュア無線の思い出の話をしてやると

「無線なんてカンケーないでしょ!!!ただの酔っ払いよあんなの
次からは絶対通さないでよ!!」

とヒステリを起こしてばかりだった。

結論から言えば、通して正解だった
というよりナイスタイミングだった。
私が留守番している間に来なかったら、
彼はいつまでも線香をあげることもなく思い残しをしただろうし、
あのくたびれた黒い無線機も行くべきところにに行けなかったことだろう。

ー完全ノンフィクションです^^ー








■今週の更新スケジュール
・バッジ制作3
・ウサギCurry その2
・奥義伝承デザイナーズノート
by souka_t | 2013-05-20 20:37 | 日々よしなし事系 | Comments(4)
Commented by 911 at 2013-05-21 23:05 x
いい話をありがとうです。
人徳ですなあ。
Commented by souka_t at 2013-05-22 08:06
どうやって族を無線マニアに変えたのか
気になって仕方ないですわー
Commented by 青の騎士 at 2013-05-23 12:16 x
凄いイベントでしたねぇ。何かの小説の1節みたいな。
そんな縁を残された御父上は素晴らしい方ですなぁ。^^
Commented by souka_t at 2013-05-23 19:46
ほんとに突然でおっかなびっくりでしたわー。
ちょうど先週末で新手のオレオレ詐欺急増ニュースが
飛び交ってたので;;; おとんの交友関係には驚きです
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