【文学】はだかの太陽


アイザックアシモフ・ロボットシリーズ2冊目。
前作・鋼鉄都市の続編で、主人公ベイリとダニールが続投。

今回も見事な結末で、SF養分もミステリ養分も鋼鉄都市より濃い目に
なっていて、大満足な一冊だった。

特にソラリア世界の設定は、形が違えども現代のネット社会の
問題を痛烈に風刺された感があり、ネットのネの字も
行き過ぎたお一人様文化もない1957年に、このような先見を
見せ付けるアシモフ氏が凄過ぎる。

逆のファウンデーションシリーズから読んでるものだから、
ダニールがベイリの奇抜な行動からどんな影響を受けて
いくんだろうって部分でも凄い楽しめるんだけど、
今回のラストは特に「ファウンデーションと地球」のラストと
重なるベイリの演説が熱い。地球から宇宙に、いずれそれが
トレヴィスによって銀河系から外宇宙に、というスケールアップ
の語りになると思うと目頭が熱くなる思いだ。
このスケール感こそがSFだよなあ。
ソラリアの末路もどうなるか知ってるだけに、ちょっとした
俯瞰視点で読めて面白かったんだけど、あの世界が
微妙に存続してるところが妙に現実味があって薄ら寒いものがあるね。
もしあったら俺もソラリス民になりてえとか思っちゃうあたり
かなり駄目なんですけど、あのソラリスの地で
最高の媒体が生まれ出ることになるのは意味深だな。
その辺り、アシモフ氏自身もどういった見解を持ってたか非常に気になるところ。

あと、未遂に終わった陽電子頭脳兵器が印象深すぎる。
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by souka_t | 2013-03-21 22:01 | 文学 | Comments(0)
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