【文学】ファウンデーション1


ショーナン夏の大SFフェア実施中。
今回は海外SF作家御三家の一人、アイザックアシモフ氏の
ファウンデーション。

副タイトルに銀河帝国興亡史とあるから、
銀英的なアレやソレなのかと思いきや、全然違い、
50~100年区切りで人の移り変わりを書いたガチな歴史物でした。
これがまた猛烈に面白かった。間違いなく傑作。

生活の基盤というのは大事なSF要素な訳ですよ。
この作品は、1人の預言者的な人物の言葉を軸に、
その基盤の移り変わりを上手く書いてる。
存亡の危機を乗り切るために統治体系を変化させ
難局を回避するアクロバットな展開の連続で、
その1つ1つがショートストーリーのような話にまとめられている。
それらは話が進むごとに年代が一気に飛び、
一躍英雄になった人物がいたと思ったら突然に過去の人物になっているため、
人物の入れ替わりが一気に来る。なので、登場人物に愛着が沸いて来た
タイミングで新キャラに全入れ替えなんてこともあり、
キャラクター小説としては不完全燃焼かもしれないが、
それを補って余りあるほどの壮大な流れと壮大なハッタリで全編読める。

なんと言っても序章の掴みが上手かった。
心理歴史学というなんともうさんくさい設定があるのだが、
この権威である人物、前述した預言者的な人物。
彼がはじめに読み手へ叩きつける壮大なハッタリで一気に話にハマる。
もうね、序章の後は彼に関する話題が出る度にニヤニヤが止まらんのですよ。
時代を経て語り継がれる彼の話だけで白米が食える。

これが戦前~戦中あたりから書かれたっていうんだから、
海外のSF作家の想像力たるやポテンシャルインフィニット過ぎる。
そういったちょっとした時代背景も考慮して読むと更に味わい深い。
また、原子力が問題視されている昨今にこれを読むのも乙なもので、
原子力を失って食い物にされる文明も書かれてたりする。


そして、なんともゲーム的に感じるんだよね。
SFゲーム作るならファウンデーションを参考にしたいなあ。
パンデミック的に銀河辺境に危機が迫ってきて、
それをいろんな統治スタイルに切り替えて乗り切りつつ、
他の辺境勢力のプレーヤーを経済的に圧迫させ、時には武力にて蹴落とす。
最終的に危機を産み続ける中央の帝国を打倒する。みたいなね。

とりあえずその前にレースフォーザギャラクシーがめさくさやりたくなってきたわ。
鎌倉・藤沢近辺で一晩中ぶっ倒れるまでボドゲ出来るSF好きを緩く募集><
あと誰かレースフォー安く譲ってくれ~。

ファウンデーション2は現在読書中。
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by souka_t | 2012-08-23 07:12 | 文学 | Comments(0)
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