【文学】エドモンド・ハミルトンの短編集いろいろ


前回の短編集の続き。

【向こうはどんなところだい?】
宇宙飛行士が帰還して、未帰還のクルーの遺族に
悲報を伝えに行ったり、探査中のできごとを回想するお話。
宇宙飛行士って訓練や選別こそはタイヘンそうで、
任務を成功させてしまえば輝かしいイメージが強いが、
それを良い感じにぶつ壊してくれるお話だった。
まるで戦場から帰還した兵士のような書き方というか、
なんとも憤る内容となってる。
なるほど、そういう切り口もあるか、と私は思った。

【帰ってきた男】
埋葬したはずが生きてた!!系のお話。
最近もこういうニュースあったよね。
生き返ったはいいが、嫁さんを寝取られる
という最初の展開は同情モノですが、
次第に主人公事態もろくな人間じゃないことが
友人筋から語られるところがなんとも。
悲壮感漂う結末は良い。ショートショートらしい幕引き。

【凶運の彗星】
異星人が地球にやってくる話。
かなり良い具合に"未知の存在"が書かれてる。
地球侵略の理由や方法などもしっかりと
組み立てられていて、「これぞSF」と頷いてしまう
ほどの内容。ややお約束な結末に至るが、
それまでの異星人の描写で充分楽しめた。

【追放者】
作家が自分の世界に入り込んでしまう話。
個人的にこれが一番気に入った。
物語を作っていると、誰しも一度はこういう
妄想をするんじゃないかな。
読んだ後に「あーあるある、そうそう、こういう願望」
と、つい内容にメタな納得をしてしまった。
めさくさ短いけど、こういう話は大好き。


ここまで読んで返却期限が来てしまった。
大変面白かったです。やっぱりSFっていいよねえ。
次は中国文学か西洋文学を読書予定。
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by souka_t | 2012-06-28 09:35 | 文学 | Comments(0)
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