【文学】フェッセンデンの宇宙・風の子供


最近はエドモンド・ハミルトンの短編集を取り寄せて読んでます。

タイトルにもなってる最初の作品【フェッセンデンの宇宙】と
【風の子供】を読み終えたのでその感想。

【フェッセンデンの宇宙】

「世界は誰かの実験で生まれた」系の元ネタっぽい。
マッドサイエンティストの手によって作られた小宇宙を
覗き込んで、その生活や進化を見守り、そして突然
世界に干渉して滅ぼしてしまう。まさに箱庭シミュレーションの
プレーヤーとゲームの関係を表したような内容だった。

実際にこの世界が上位の世界の実験室で生まれて、
たまたま放置されてて、たまたま地球みたいなのができて、
たまたま人類が生まれて、たまたままだ実験の進行上
注目されてないとしたら、どうだろう?
そんな「どうだろう?」を考えると眠れなくなる話だ。

凄く星新一っぽい。
星新一の登場人物は淡々しているが、
その点だけこっちはちょびっと情熱的かなって感じ。
大変面白かった。す(S)こしふ(F)しぎのSFかな。


【風の子供】

風の吹き荒れる丘で、風と戯れる少女に出会うお話。
風という自然現象と無垢な少女という組み合わせは、
なんというかグッとくるものがある。
風を生き物として見る少女と
頑なまでに風は生き物ではないとする主人公の
対比がこの話の象徴的で、ラストまでその
違いを引っ張りきってやや後味の悪い余韻を残すところが
個人的には気に入った。

なんだろうなあコレ。
行って帰ってくる話の基本中の基本なのだけれど、
いっしょに連れて帰ってきたお姫様が、
呪われたままって言うのかな。
サッパリするエンドじゃないんだ。
ちょっと黒さっ言うか濁りがあるんだよ。好きだなあこういうの。
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by souka_t | 2012-06-14 22:00 | 文学 | Comments(0)
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