米谷ふみ子 【過越しの祭】
第94回芥川賞受賞作品。

家族シネマと同類の嫌悪感を感じる作品なのだが、
宗教の排他性が行き過ぎてナチズムになるとか、
時折ハッとさせられる事が書かれてる。

あとがきで、反ユダヤであることを否定してはいるんだけど、
ちょっと無理がある内容だよね。
障害児の母としての苦悩と、姑との関係での苦悩と
夫の病気の苦悩をユダヤ教徒の晩餐儀式と同列に語ってる
点は、さすがの無神論者の自分も酷いとばっちりに見える。
余りに怨み連なり事が書き続けられているだけに、
最後は厚物咲ばりの綺麗な結末を用意しているものかと
思って読み続けはしたのだけど、凄い勢いで飛び出して
しまったのには唖然とした。

何かの物の本で読んだ話をまんま引用するけど、
小説っていうのは高尚や低俗の区別無しに、
書いた自分だけが救われる内容じゃダメだと思うんだ。
自分はこの作品をそういう例に読めた。
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by souka_t | 2011-06-22 19:59 | 文学 | Comments(0)
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