【ボードゲーム】キャッシュ&ガンズ

ボードゲーム・キャッシュ&ガンズ
4人で基本ルールを2プレイ、パワーカードを使った上級ルールを2プレイ、
合計4プレイの感想レポート。

以前から、その銃を向け合うという独特のプレイ光景に憧れて、
いつしかプレイしてみたいと思っていたキャッシュ&ガンズを
ついにプレイです。
箱のアメコミ調のイラストからも、その破天荒さが伝わってきます。


開けてみると、
コンポーネントの数も種類も豊富。
一番特徴的なのは樹脂製のピストルですが、札状のキャッシュや各種チップ類も
かなり厚めの紙を用いているため高級感があります。

こうして見ると、ルールはシンプルながら
内容量は結構多目です。中身を見るだけでワクワクしてきますね。


はじめに基本ルールでプレイ。

早速悪ノリして部屋にあったサバイバルゲーム用のエアガンに持ち替える4人。
面構えも既に一仕事終えたギャングやマフィアさながら、
言葉使いも「ワレぇ」「ハジくど」「消すでしかし」など、
部屋が悪の巣窟となりました。プレイした時間も夜なので
ワルプルギスの夜ならぬワル共達の夜です。

8発の銃弾のうち2発が実弾、1発が早弾、5発が空砲がそれぞれ4人分。
それを一斉に1発づつ消費していくのがゲームのおおまかな流れです。
全8回戦のうち3回の攻撃をいつ繰り出してくるか、そのカウンティング要素が
このゲームの全て、と、誰しもがプレイ開始前の説明を聞き思いました。

しかし、実際にやってみますと、
思った以上に深い。
3回実弾で撃たれればゲームオーバーという最大のリスクと、
撃たれた回と逃げた回は一切の報酬無しというリスクを考慮し、
合図とともに一斉に銃口を向け合った瞬間の駆け引きは、
1人に狙われるなら大体において踏み止まり、空砲だろうと高をくくる。
2人に狙われるとややその回は逃げたくなり。
3人に狙われるとまず逃げるべきという決断に至る。
まさに身体を張ったチキンレース。

ある程度の確率論で乗り切るべきかと思考を張り巡らせますが、
実はもっともっとこのデスゲームは深い。

そこで、始めから危険な誘惑にかられます。

「初手でブッ放してみたい」

この考えは危険でした。
見事に狙った相手を負傷させたものの、
あろうことか、次のターン以降その相手が執拗に自分を狙ってくる始末。
そう、確執と怨恨・・・
このゲームはカウンティングでも確率論でもなく、その本質は印象ゲーム。
悪い印象を与えれば、次からは集中的に狙われる。
ヤバイ奴は消せ、消せば分け前が増える、消さなければ消される。
ざわつくようなデスゲーム。それが、キャッシュ&ガンズなのでしょうか。

結局1ゲーム目は負傷しながらも生き残りましたが、
3人に狙われるという局面を逃げ続けたため配当金は少なく敗退。


2ゲーム目。

4人とも要領を得たのか、弾丸カードの選択は慎重になります。
しかし、そこで圧倒的なひらめき。
2ゲーム目初手に置いても、実弾を使用してみる。
他は空砲、自分の実弾は見事命中して1人が負傷し、残った3人での配当。
そこで間髪入れず叫びます

「アタマ数を減らせば単純にもらいが増える、積極的に消していくべきだ」

1人の負傷者に震撼走る。
3人の目は明らかに獲物を狩る狼の目をしています。
おそるべし、キャッシュ&ガンズ。
口車による印象操作の威力は絶大。このゲームは思った以上に
コミニュケーションゲームです。

2回戦目は案の定、初手で1ダメージを受けたプレーヤーに集中して
銃口が向けられました。
無論逃げるため再び3人での分配。この状況が数ターン続きます。

この感覚、何かに似ていると感じましたが、
まさに ごきぶりポーカー の集中攻撃になる傾向と似たものでした。

そして、集中的に狙われたプレーヤーは結局3発の弾丸が命中し脱落。
残った3人での小競り合いもありましたが、結局3人生き残り、
微妙に上手く立ち回った者が最高得点を稼ぎました。



3ゲーム目は上級ルールを採用。それぞれ1枚のスキルカードを受け取ります。


2ゲーム目で小賢しく立ち回った自分に再度銃口が集まる厳しい展開。
しかし、そこでスキルカードがいきなり役に立ちます。
自分のスキルカードは "1度に何人に狙われても最大ダメージは1ポイントのみ"。
この効果は心強いです。
そして、この効果が他3人の印象を変えたのか、次から自分が標的から外されます。

この他にも各自、"出した後に銃口の向きを変えられるスキル"や
"早弾をもう1つ使えるスキル"なども頻繁に使われ、
トリッキーな展開が増えました。
結果3ゲーム目は2人の脱落者を出しました。
上級ルールは明らかに激しさを増しています。


夜もふけってきたのでラストゲーム。


スキルカードの効果絶大と知った4人。
いかにそれらを活かして立ち回るかを思案します。
そして最終的に生き残ればそれなりのキャッシュが貯まる
という体験の上で慎重にもなり、"逃げる"という選択肢も頻繁に取られます。
前3ゲームの経験は確実に各人の立ち回りに変化を与えていました。

それでも、多少なりとも抜きん出て稼ぎ出す者が現れる訳でして、
出る杭を撃つのがボードゲームの利害関係における行動心理。
中盤に差し掛かるぐらいには脱落者が1人出ます。

そこでプレーヤーの1人が"死んだプレーヤーの弾と銃を受け継ぐスキル"を発動。
最終ゲームにして二挺拳銃使いが誕生する熱い展開。

しかし、圧倒的な物量は余裕と危険の背中合わせ。
1人が抜きん出れば2人に狙われる。
贅沢は敵、まさに日本人の心理を揺さぶる戦力差への嫉妬。
おそるべしキャッシュ&ガンズ。

結果、圧倒的な二挺拳銃の火力の前に1人が脱落。
最終局面で早弾を温存していた自分が二挺拳銃を倒し
たった1人生き残るという完全勝利を達成。
最後までキャッシュが乏しかったのに大逆転。



いやはや、面白かったです。
かなりノリが良いメンバーでプレイしたので、
所々オモシロを言い出したりするスパイスも効いていましたが、
このゲーム自体の多様性をたった4ゲームでここまで引き出せました。
信じ難いことに、5人いれば更にもう1つの上級ルールで遊べるんです。
こりゃやるっきゃないと思いましたね。
キャッシュ&ガンズは傑作でした。


このゲームを譲って頂いたHal200さん、本当にありがとうございました。
これからは我が家で定番パーティーゲームの筆頭格になりそうです。



■おまけ オモシロ語録

「ワシはもっておる・・・誰よりも・・・実弾をもっておる」

「金は命よりも重い」

「いいのか?これで最後だ、最愛の家族に電話をしないのか」 4ゲーム目ラストにて

「ボクを信じてよ!!」

「見ろよ、俺のキャッシュこれだけだ、貧乏人を狙ってどうする、やめようぜそういうのは」
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by souka_t | 2011-04-26 04:57 | ボードゲーム | Comments(0)
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