林芙美子 【骨】
夜の女の初仕事とそれに至る家族事情のお話。

今回も女の事情が書かれている。
これが林先生の作風なんだろうな。

初めに情事をドンと持ってきて、
そこから夜の仕事をしなくてはならない
深く陰鬱な家族事情が語られる訳なのだけど、
やっぱり今作も訳あり部分の根底は戦争だ。
こういった作風は当時の作家だからこその
深いディティールを感じるし、
絶望や反発よりも"どうしようもなさ"が滲み出ている
ところが狂気じみたリアリティを生んでいる。

なんだかんだで林先生の作品を3つほど
読んできたけど、好きか嫌いかと言われれば、
あまり好みの作風ではない。
でも、この戦後戦前ゆえの登場人物の"事情"の
造り込みは非常に参考になるし、
女の描写の生々しさはやはり凄い。
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by souka_t | 2011-02-01 05:14 | 文学 | Comments(0)
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