火野葦平 【糞尿譚】
第6回芥川賞受賞作品。

民家から糞尿を回収して廻る事を生業としている男の話。

主人公の事業主を核として、それぞれの登場人物の
立場や権力で相互に与える影響が上手く書かれている。
市政 政党 任侠 同業者 従業員 顧客と、
"糞尿汲み取り業"を軸に形成される関係は、
とにかく足の引っ張り合い。
そのしわ寄せを食う主人公の事業主が全編に渡って
踏んだり蹴ったりな目に遭う酷いお話なのですが、
これはホントに酷い。
死人こそでない話ながら、哀れこの上無しです。
タイトルが糞尿なだけにクソッたれな展開に
クソまみれな結末。文字通りの糞作品とはまさにこの事。

読んでる時はナニワ金融道とかカイジの絵で
脳内再生された。
全編に渡って「なんてことしやがる・・・!!!!」って感じ。
そして、芥川賞の多様性の一端を垣間見た気がしました。
酷いですが読みやすく力強い文です。
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by souka_t | 2011-01-25 04:34 | 文学 | Comments(0)
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